話は前後しますが、900SSとKDXを所有していた94年の年末ごろ、900SSを買った時に職場の後輩もGPZ900Rをアルテミスで買ったのですが、この後輩がセカンドバイクにRGV-ガンマのSPを持っていました。
で、今でもよくわからないのですが、一度コケたことが原因で「こんなバイク、もう要らない! 捨てる!!」と言うのです。
「棄てるならオレにくれ」とばかりに、置く場所も考えず、我が家にサードバイクとしてやってきたのがこのガンマでした。
このころはもうレーサーレプリカブームも去り、ゼファーを中心としたネイキッドブーム真っ盛りでしたが、モーターサイクリストのガンマのインプレで「リッターバイクが速いのは直線だけ、コーナーでは2ストレプリカの方が速い!」と書かれていたのを見て、リッターバイクに乗っていた私としては2ストレプリカには興味津々だったんです。
このガンマはレーサーレプリカーブーム真っ盛りの89年に発売されたモデルで、しかもSPでした。私はこのSPの意味をよく理解せず譲り受けましたが、とにかくギア比が今までのバイクとは全く違いました。1速でクラッチミートに失敗するとスクーターにも置いていかれるようなスタートダッシュになる反面、ある程度スピードに乗ってコーナーを攻めると、1段上げても下げてもさほど回転数が大きく変わらないためにギアの繋がりがスムーズで乗りやすく、クロスミッションとはどういうものか、なぜサーキットではクロスミッションなのか、など多くのことをこのバイクから学びました。
一旦オイシイ部分を覚えると、8千回転以下には絶対落とさないようにパワーバンドをキープしながら攻めるワインディングは最高で、ガンガン走りました。
またキャブを色々いじって楽しむようになったのもこのバイクからで、そういう意味でもメンテ知識もこのバイクではかなり学びました。
タダで手に入ったマシンでしたが、結果として2年近く持っていたんで、1台のオートバイ所有期間の記録を更新するほど気に入りました。
やがてそのポジションがきつく感じられるようになり、またここまで50/125/250/750/900の排気量のバイクに乗り、レプリカ・オフ・ツアラー・スクーターと乗って、ホンダ・スズキ・カワサキに乗ってきたんで、単純にヤマハの400のネイキッド(つまりXJR400R)に乗ってみたいと思ったんで、思い切って買い替えました。