すごく読みたい!じゃないけど、いつかは読みたいと思っている本が結構ある。
こちらはそんな中の一冊、
「愛する人に。」石井ゆかり著
この中に書いてあったエピソード。
ある日本人女性がアフリカ系アメリカ人男性と恋をしたけれど、
彼は紛争地帯に配属され殉職してしまった。
数年後、その女性は日本人男性と知り合い、結婚し子供を産んだら、
その子供がアフリカ系としか思えない黒い肌をしていたとのこと。
夫婦共に家系を遡って調べたがアフリカ系の親族はなく、
DNA鑑定をするとその子は間違いなく夫婦の子供だった。
そういう事実が紹介された本をゆかりさんが読み、
その話がとても好きだと書いておられたのを読んだ自分も、好きだなと思った。
「死んだ恋人の痕跡が残っているという不思議さに、かえってリアリティを感じる。」
そんな不思議さ、考えても分からない謎がそこにあることに惹かれたお話だった。