夢窓という名の僧が山中で遭難した所、丘の上に庵室を見つけました。そこに住む老いた僧侶に泊めてもらうように頼んだが、老人は断り隣接する谷にある村に泊まるように勧めました。

 夢窓はその村の村長の屋敷に泊めてもらうことになり、就寝していた所隣に住んでいる村長の息子に「自分の父親が亡くなったから供養して欲しい」と依頼されまひた。

 夢窓が供養をしていると黒い影が現れ、遺体を食べてしまいました。村長から話を聞くと、「村の掟で死人が出たら村人全員一時的に村から離れればならず、掟を破ると厄災が起きる。いつも遺体がなくなっていたから原因が分かって安心した」と語りました。

 村を去った夢窓は庵室の老人に話を聞くと「それは餓鬼に取り憑かれた私です。自分の利己心のせいで餓鬼に取り憑かれました。どうか餓鬼供養をしてください」と語りました。

 夢窓が言われた通りに供養すると、老人は消えてしまいました。


 中々恐ろしい話ですね。日本の地獄には餓鬼という鬼がいますが、それに取り憑かれると遺体を食うようになるとは……。如何にも日本らしい、生々しい話だと思いますね。