圧巻な作品でしたね。アンドロイドが当たり前の世界になったら、こういう物語ができるかも知れませんね。圧倒的に世界観の構築が上手かったですね……。こういうのを作るのは並大抵ではありません。アラトくんとレイシアちゃんの関係は一言では表せません。形とか心とか、そういったものを考えさせられる一作でした。

 レイシアちゃんは感情を持っていたのかどうか……それを問われるとちょっと難しい所がありますね。

 もちろん、レイシア以外のキャラクターも魅力的です。紅霞はなんというか……自分の生をまっとうしたと言っても良いと思います。それとアラトくん、遼くん、ケンゴくん3人の関係も見所の1つだったと思います。

 後、章のタイトルに「BEATLESS」ーー鼓動がないーーがあります。こういうタイトル回収、僕は大好きなんです。この作品は散々心のあり方を追求してきたのですからなおさら。