韓国ドラマ「まぶしくて-私たちの輝く時間-」 | ちゃっきりおばさんの、ぼちぼちブログ

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静岡県中部地区を中心に、ランチで行ったお店やミニドライブで発見したことを、アバウトに紹介したり、韓国ドラマやWOWOWでみた映画にコメントしたり、自由気ままに書いています。

BSで朝、放送していた韓国ドラマです。
ご覧になられた方も多くいらっしゃるでしょうか。
「まぶしくて-私たちの輝く時間-」


私の書き込みは感想ですが、ネタバレが予想できる内容となりますので、ご注意ください。

このドラマ、25歳のアナウンサー志望のヘジャ(ハン・ジミンさん演)という女性が、子供の時に拾った時間を戻せる時計を使い、父親が事故で亡くなる運命を変えたことで、自身はその代償として、70歳に年老いてしまう話なんですが、最初は、ファンタジー仕立てというか、まるっきりフィクションの、ありえない現実離れしたストーリーとして観ていました。

70歳になったヘジャは、役名と同姓同名のキム・ヘジャさん。
実年齢は、もう少し上で、綺麗な方ですが、ほぼノーメイクの素顔で演じていらっしゃいます。
ドラマのテーマである「老い」た自身の、身体と気持ちの葛藤が、ヘジャさんも演じていく上で、苦しい思いをされたのではないでしょうか。

そうなんです。
このドラマ、ありえない現実離れのフィクションではなく、年老いて認知症を患ったとき、このドラマのような妄想をいだくのかもしれない。
老いてわかること、老いて悔いること、だけどそれが人生であり、だれもが通る道。
身につまされることが、たくさんあって、最終回は号泣しました。

どこからどこまでが妄想なのか、夢なのか、最終回から、時間を遡って考えれば、若いときにやり残したこと、若いときに輝いていたこと、それが一つのアナザーストーリー人生として見えてきたのですね。

父親を演じるのは、アン・ネサンさん。
25歳のヘジャが、突然、自分の親の年齢になってしまったことを、戸惑うばかりで受け入れなかった。
私が思うに、あのアナザーストーリーは、妄想と夢と現実が入り混じり、ネサンさんとの絡みは、現実だったのではないかと。
だから、「アッパァ」と言うヘジャを、どうしても受け入れられなかったんじゃないかと。
そうなると、驚きながらも受け入れたヘジャの兄や友達は…そこは、夢なんじゃないかな。

そして、ヘジャが愛したジュナ(ナム・ジュヒョク君演)を救い出す、ディサービスでの仲間たちとのエピソードは、現実のヘジャが、ずっと心残りだた、若い頃のジュナを救いたかった願望。

もうね、遡ってあの出来事、この出来事が、人生の終末期を迎えたヘジャの、たくさんの思いだと気づいたとき、涙が止まらなかった。

ネサンさんが、厳しかった母・ヘジャの思いを知ったとき、そこは号泣。

もうひとつ、このドラマで感銘を受けたこと。
それは、嫁と姑の間柄。

ヘジャの母役は、イ・ジョンウンさんという女優さん。チョイ役で多くのドラマに出演していますので、見たことあると思いますが、映画「パラサイト」の家政婦さん、と言ったらピンときますかね。

ヘジャの母ですが、ヘジャの嫁であるジョンウンさん。「オンマァ」と呼ばれたとき、受け入れられなかったネサンさんとは対照的に、戸惑いながらも調子を合わせていた。ヘジャが病院で目覚め、認知が進んでしまっても、献身的に寄り添ったジョンウンさん(この方も、役名と同じなんです)。
理想とする嫁姑像なんですが、感動しました。
私も、嫁であっても姑であっても、そうありたいと強く思いました。

思うことがたくさんあって、文章にしきれないのですが、番組の最後、ヘジャさんの「平凡な日常であっても、人生には価値があります。後悔ばかりの過去や不安だらけの未来のせいで、今を台無しにしないで、今日を生きてください。まばゆいほどに。あなたにはその資格があります。」
とナレーションが入ります。

本当に考えさせられるドラマでした。教えられるドラマでした。