先月まで、庭を歩いていたさくら。
４月に入って、左後ろ足がうまく地につかなくなってきて、数歩歩いては倒れてしまうようになり、先週の始めは、支えて立たせてあげれば数分は立っていられたのが、週末には立っていられなくなった。
そして日曜日に病院に行って、腫瘍ができていたことを知ったのです。
夜、患部を洗って薬を塗るときは、嫌がってクンクン鳴くのですが、終わったあとは疲れるのか、グズグズ言いながらも、朝までおとなしく寝ていました。
昼間も、水が欲しいとき、オシッコやウンチをしたときに、クーンと鳴いて知らせるくらいで、独り言みたいにグズグズしていることはあっても、うるさく鳴くことはありませんでした。
それが、今日の夕方になって、いつものクーンが始まって、水をあげたりご飯をあげたりしても、いつまでもクンクン鳴き、そのうちにワンワンと力ない声を出すようになり、何をしても鳴きやまないのです。
娘が、「さくら、痛いんじゃないの？痛み止めとかできないの？」
と言うのですが、私もどうしてあげようもなく、様子を見るしかないと思っていました。
ほとんど自分で身体を動かすことが出来ず、唯一、前足が平泳ぎのように動くだけなのですが、クンクンワンワン鳴きながら、ずっともがいているので、さすがに心配になり、動物病院に電話をかけました。
「診察してみないとわからないが、痛いなら痛み止めをあげるか、高齢なので認知の場合もあるので、睡眠薬をあげることもできるが、明日は休診なので…。今から来れるなら７時半まで待ちますが」
と、おっしゃってくださいました。
時間は６時半。
帰宅ラッシュがあれば、小一時間はかかってしまう…
とりあえず出て、渋滞して難しいようなら連絡します、と言って、診察に連れていくことにしました。
娘と急いで支度し、さくらを車に乗せました。
コロナの影響か、意外にもスイスイと走れ、なんとか７時前には病院に到着しました。
車中でもずっと鳴いていたさくら。
診察台に乗せられて、おとなしくなりました。
身体は硬直してしまい、先生が患部を見たくてもうまく股を開きません。
それでも、まだ3回しか薬をつけていませんでしたが、臭いもよくなってきたし、少しキレイになってきたので、洗って薬をつけるのは続けるように言われました。
やはり心臓の音も悪く、血圧も下がっているので、今月いっぱいかもしれない…と。
痛くて鳴いている様ではないので、おそらく身体が自由にならないもどかしさと、認知からくる鳴きもあるので、夜鳴きして困るようだったら、睡眠薬を使いましょう、と処方してもらうことにしました。
帰りの車中でも、ずっとワンワン鳴いていたさくらですが、家に帰ってゲージに寝かせたとたん、スヤスヤと寝始めました。
1時間ほどたつと、またクンクンしだしたので、起きたタイミングで、洗って薬をつけました。
少し眠っては、またクンクン鳴いています。
今夜は寝てくれるかしら。
まだ睡眠薬はあげていませんが。
日々、状況が悪くなって、心配が絶えませんが、頑張って生きてるさくらを見守るしかありません。
外犬だったので、散歩のときくらいしか、あまりかまってあげることがなかったのですが、このところ毎日、さくらのお世話をしていて、あらためてさくらも家族の一員だと実感しています。