イギリスでのお葬式 | Lancashire スローライフ

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金曜は、ボンの友達D君のお母さんのお葬式に行ってきました。
ボンとD君とは子供の頃に同じ学校に通っていて、クリケットも一緒にしたり仲良くしてたお友達で、ママ同士も仲良くしてたようで、数年前から癌で治療を続けており、一時期は少し回復したと言う話も聞いてました。
私もD君のお母さんには一度だけお会いした事があったのですが、2週間前に危篤で病院にいるとの知らせをもらい、ボンは友達に来てほしいと頼まれ、病院まで行ってきました。
この知らせの時も、えっ!危篤状態で家族以外の友達にも声かけるんだ~とちょっと驚いたのですが、こちらでは、よくあるようです。
そして、その2日後、そのお母さんは病院で家族に見守られる中、息を引き取ったそうです。

私、実はイギリスに来てから、既に4回ほどお葬式には出席しており、今回で5回目でした。
前から、こちらのお葬式は、亡くなってから1週間位後の日程でお葬式が組まれる事が多く、日本では亡くなってすぐ2,3日後なので、最初の時は、喪服も日本に置いてきてしまっていたので、どうしよう。黒い服がないわ~と言う感じで慌ててたら、1週間という時間もあり、しかも黒い服じゃなくてもいい・・・と言われて、でも・・・と困ったのを覚えています。
服装に関しては、日本と比べてかなりカジュアルだと思います。
 

 

 

 

 


Fleetwoodの対岸にあるKnot Endというところでの教会でのお葬式でした。
 

 


教会の敷地には、沢山水仙が咲いていました。
 

 


 

 

ちょっと早めに着いたので、まだ人もあまり来てなかったので、ちょっと写真撮って見ました。
中も改装したのか、綺麗な教会で、ステンドグラスも素敵でした。
 

  

お葬式の参列者は、スーツは黒とは限らず、紺やグレーだったり、黒の縦縞などの柄物のスーツの人もいます。ネクタイも柄物だったり、カラーの人もいて、驚きます。
女性も黒っぽい格好してる人も多いですが、スカーフは赤やピンクとか、黒のジャケットの下は赤いセーターとか柄物の黒っぽい服を着てたり、中には花柄のスカート履いてる人もいました。
ボンも黒のスーツは持ってないので、毎回紺のスーツを着てます。
アクセサリーにしても日本では喪服にパールと言った感じですが、こちらではゴールドのイヤリングしてる人もいるし、ほんと何でもありな感じで、かなりカジュアルな感じです。
映画とかでよく見てたお葬式の風景って、お墓でみんな黒を着て、女性は黒の羽付きの帽子をかぶって・・・なんてイメージだったのですが、あれはアメリカ式なんですかね?

一度、参加した親戚のお葬式では、故人からの遺言で、黒は着て来ないように・・・と言われたお葬式もあった位です。
 

  

お葬式では、男の人達が棺を担いでその後ろを家族が付いてきて入場し、式が始まります。
こんな式次第をプリントした物をもらって、牧師さんが式を進めていきます。

家族や親せきが故人についての思い出を語って笑わせる場面もあったり、聖書の一文を読み上げたり、讃美歌を歌ったり・・・

そうそう、こちらのお葬式、基本的に子供達(10代前半位まで)は参列しないようです。
親戚のお葬式の時も姪っ子(今7才ですが)は、普通どおり学校へ行き、一度も参列してません。
日本では、小さな子供も親戚のお葬式なら、参列してるので、子供のいないお葬式、これも日本とは違うなぁと驚いた事でもあります。

そして、みんな焼き場へ移動です。
日本では、基本的に焼き場へは、家族・親戚のみで行くと思いますが、家族は霊柩車と特別な黒の車で移動、そして、他の人達は全員が自分達の車でぞろぞろ移動します。

焼き場は車で15分~20分ほど離れたところにありました。
見た目には普通の小さな教会のような感じです。
この日は、他にもお葬式があったようで、私達の後を外で待ってる人達もいました。
 


 

焼き場の外には、こんなお花でできたGRANDMA&MAMの文字が。

焼き場では、正面に棺が置かれ、牧師さんの進行で最後のお別れです。
でも、日本のように棺を開けて、故人と最後のお別れなんて事はありません。
だから、亡くなってから1週間、2週間後のお葬式なんて事もあるんですね。きっと・・・
更に、焼き場で骨を拾ったりもしないので、こちらは全て灰にしてしまうようで、焼けるまで待つと言う事もありません。
家族は、後日、灰をもらいにいったりするのかな?
最後まで待つわけでもなく、教会からわざわざみんながぞろぞろ車で移動して、こうやって焼き場に行く意味もあるのかな?とちょっと不思議な感じです。

今まで参列したお葬式のうち、2回は土葬だったので、焼き場への移動はなく、同じ教会の裏手のお墓で土葬の様子を見た事もあります。
土葬は、最近ではほとんどないようですが。

まぁ、宗教も違えば色々違いますよね。

焼き場での式が終わると、次は食事です。
2度ほど、ちゃんとしたレストランでって事もありましたが、大抵はPubに移動して、ビュッフェ式で、サンドイッチやフライドチキン、キッシュ、ソーセージロール等の軽食が準備されてます。
 


 

 

 

 

焼き場から、又、お葬式をした教会の近くまで戻ってきて、こちらのPubで食事でした。
飲み物は各自でオーダーします。
これは、日本で言う、お清めみたいな物ですかね? 
こういう事もPubでって言うのが、イギリスですよね~。
 

 


空も曇ってきてて、あんまり綺麗じゃないですが、海沿いの町なので、Pubの前はこんな景色で、風も強くて寒い所でした。
北部の海は、寒々しててあまり綺麗じゃないですよね~。

とにかく、無事にお葬式も終了し、ホッとしています。
故人も沢山の人に集まってもらい、今頃安らかに眠っている事でしょう。
ご冥福をお祈り申し上げます。