【連載特集】微笑みの国で見た美しいプルメリアたち(2) | 房総プルメリアLIFE |PLUMERI TV ANNEX

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房総半島在住のプルミスト。
プルメリアに魅せられ世界の育種家や愛好家と交流を深める園芸家。米国プルメリア協会会員、日本プルメリア協会代表。米国で10年に1度開催される国際プルメリア会議では招聘講師も務めるなどグローバルに活動中。

先日から連載でお届けしはじめたタイのプルメリアについての特集第2弾は、引き続きタイを代表するプルメリアブリーダーのサンチャイさんの農園をご紹介します。


サンチャイさんはアメリカやオーストラリアなど海外の愛好家から高い評価を受けているブリーダーさんです。農園の敷地には所狭しとプルメリアが植えられており、主にカット苗で海外に出荷しています。

サンチャイさんはプルメリアを種から育ててオリジナル品種を作っているブリーダーさんなので、所有する品種は数えたこともないそうです(笑)  

育てている品種数を聞いて見たら間違いなく数千単位であるんじゃないかなと笑いながら話していました。微笑みの国のブリーダーさんはとてもおおらかな人柄の方が多い気がします。


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農園の中はまさにジャングそのものです!


農園が手狭になってきたので新しい農園用地を近くに取得して移転するために造成工事を行っているそうです。サンチャイと話してると育種に対する情熱と理論は半端ないことがすぐにわかります。


バンコクの朝は比較的過ごしやすいですが、雨のあとに晴れたりすると驚異的に蒸し暑くなり不快指数がMaxになってしまいます。


そんな時にサンチャイの奥様がさりげなく冷たい飲み物とフルーツを出してくれるのも毎回恒例のおもてなしです。

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蒸し暑いプルメリアのジャングルを歩き疲れた時は甘いフルーツが体に沁みます


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バンコクは低地なので大雨が降ると農園もマングローブ林のように洪水の洗礼を受けます。長靴が必須アイテム…(^_^;)


サンチャイさんの農園には無数のオリジナル品種がありますが、育種用の遺伝資源として原種やタイの古典品種もたくさんコレクションとして保有してらっしゃいます。


オリジナル品種は多数あるので、まだ名前のないものや出し惜しみ?しているものが沢山あって、行くたびに引き出しから新たな品種が出てきます(笑)


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古典品種のサイアム・ホワイト。見事なクラスター咲きをする品種でした。


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古典品種のWisanu Gold aka Emperorは驚くほど巨大な花を咲かせます。香りもとても良い優良品種です。


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まだ未発売の赤い巨大輪のオリジナル品種。Kimi Moragneの子供だそうです。


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まだ未発売のオリジナル品種。Abigail x Madam Poniの交配種だそうです
 
サンチャイさんの農園にはいつも朝の涼しい時間にお邪魔して朝のうちにサクッと写真をとったりて帰るつもりで行くのですが、気づいたらすぐにお昼になっていて農園でランチをご馳走になるのが恒例行事のようになってきました。で、気づいたら夕食まで一緒というくらい時間があっと言う間に過ぎていきます…。

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毎回恒例の農園でのランチ。プルメリアの花に囲まれながらタイの庶民料理をいただきます。


ずっと興味がありながらなかなか見る機会が少なかったバイオレット系のプルメリアが沢山咲いていたので花を摘んで形や大きさを比べてみました。


日本ではまずこんな贅沢な遊びをすることは不可能でしょう。それにしても、プルメリアの色彩の幅の広さには何年育てていても驚かされっぱなしです。


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バイオレット系のプルメリアたち。フォトショップで画素加工とか一切してない天然の色彩です!


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プルメリアのお花を眺めていると香りと色彩に癒されます♡


という感じでサンチャイさんの農園を2度にわたりご紹介させていただきました。日本ではなかなか味わえない雰囲気を感じでいただけたのではないでしょうか?

引き続きタイで見たプルメリアたちを連載にてご紹介していく予定ですのでお楽しみに〜