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映画と音楽のある生活

主に映画と昔聞いたレコードの感想などを書いています。

 ウィキッドは、現在地元の映画館で映画版も公開されている。「オズの魔法使い」の悪い魔女のお話だという程度の認識だった。

 長距離バスで大阪駅に到着し、劇団四季の大阪劇場は徒歩で3分程度の場所だった。駅から「ウィキッド」の看板も見えるくらいの近さだ。劇場入口でキャリアバッグも順調に預かってもらえた。今回はBチケットなので席は2階の舞台から遠い場所だった。正面に作り物のドラゴンが迎えてくれる。

 ストーリーは、「オズの魔法使い」で悪い魔女とされたエルファバ(ウィキッド)と良い魔女の筈のグリンダの意外な友情が描かれている。実は、エルファバは不幸な出生ではあるが、魔法の才能に恵まれ純粋な人物であり、逆にグリンダは魔法の才能も無い我儘な人物という設定だ。エルファバは緑色の外見から差別され、グリンダはブロンドの髪の可愛い外見からチヤホヤされる。この当たりもルッキズムへの皮肉が込めれている。

 エルファバは、才能を認められシズ魔法学校に進学るれが、そこでは、彼女の才能を悪用しようとするオズ(実は普通の人間)が待ち受けていた。オズの誘いを断ったエルファバは「悪い魔女」のレッテルを貼られ、国中から追われることになる、、。

 一度、レッテルを貼られたら、何をしても人々から誤解を受けるのは、現代のメディアの報道にも当てはまるだろうか。

 それらを抜きにしても、踊りや歌もレベルが高く楽しめる1作になっていると思った。

   劇団四季大阪劇場で観劇