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映画と音楽のある生活

主に映画と昔聞いたレコードの感想などを書いています。

 大泉洋という人は、私の中ではお笑いの人で、そもそも時代劇で主役であることに違和感がある。この人の面白さは、TBSの「ひったんこカンカン」の番宣に出て、安住紳一郎と軽妙な掛け合いをするのが真骨頂でアドリブが得意な人だと思う。

 原作もあり史実にも名前が残る一揆の首謀者のことだが、名前が残っているだけで、後は自由な作者の創作なのだろう。

 当作の中では大泉洋は、ひたすら良い人で圧政に苦しむ民衆の為に立ち上がる浪人者だ。宿敵として堤真一も登場する。

 浮浪者の弟子を謎の老人(柄本明)に預けて特訓させる当たりは初期のジャッキーチェンの作品を思い出した。言葉が喋れないが弓が得意な女性として武田梨奈も出演している。カラテの達人である彼女も頭で瓦を割るCM以外は、「ワカコ酒」でお酒ばかり飲んでいると思っていたので懐かしかった。

 ラストの一揆に向かってアクションや殺陣は盛り上がるが、他には印象の残らない作品だった。アマゾンプライムで無料で見るには丁度良かったと思う。