地元の映画祭での特別上演で視聴した。同作への知識は全くなく、「永野芽郁が主演なら見ようかな?」とそんな感じだった。
映画祭らしく今泉力哉監督のトークから(ウェブ中継だけど、)スタートした。トークを聞いていると、今作は原作漫画~アニメ~実写のTVドラマ化~アニメ劇場版(今回の映画祭でも上映された。)そして実写の劇場版として当作が制作されたことが分かった。いずれにせよ、私は全て見ていない。
冒頭、中学生版の西片(にしかた)と高木さんの別れのシーンが挿入される。小豆島でロケされたらしく、港でフェリーでの別れだ。その10年後、母校の中学の体育教師となった西片が、教育実習で小豆島に帰ってきた高木さんに再会する。教育実習は3週間とのことだから、当作はその3週間を描いた作品と予想できる。
この二人があまりにもピュアなのが気になった。今時のカップルがこれほど、もどかしのは、あり得ないことだと思う。ラストの告白の部分等は、微笑ましいを超えてイライラしてしまう。
今泉監督の作品で「愛がなんだ」で主人公の恋人に対する執着は「愛をこえている」という独白があった。当作でも高木さんが西片を「からかう」ことは「愛をこえたつながり」であるらしい。そこが一番面白かった。
地元の映画祭で視聴