「室井慎次」の後編の評判があまりにも悪いので、こちらを見ることにした。独立した作品として、どちらが酷いのかコメントできない状態だ。
当作は、もちろん12年間続いた人気シリーズだ。フリーランスの女性外科医「大門未知子」は、米倉涼子の最大の当たり役と言えるだろう。その完結作で、しかも名優西田敏行の遺作でもある。悪い評価はしたくはないのだけれど、、、。
まず、敵役が弱過ぎるように思う。双子の設定のオチもパッとしないし、後半のオペのシーンでは、大門未知子の手に掛かれば腕だろうが、心臓だろうが(仮にそれが他人の物であれ、人工心臓であっても)なんでも移植可能にしてしまう。もうSFの世界だ。伊東四朗や綾野剛は特別出演なんだろうけど、豪華キャストなのに残念だ。もっとエピソードを膨らませてテレビで特別番組として3話位にすれば良いのにと思った。
もちろん、熱烈な同シリーズのファンはタイトルバックで過去作のシーンが流れるのを見たら涙するのだろうけど、、。
むりやり次回作を作ることも出来そうな設定にはしているが、やっぱり当シリーズとはお別れなんでしょう。米倉涼子自身も脳髄の液が漏れるという難病に罹患して健康不安もあると思う。
今年も押し迫って、いろいろと連続して訃報も聞こえて来ます。名優西田敏行さんのご冥福をお祈りします。合掌
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