アマプラの作品紹介レビューに載っていただので、視聴した。
そうでなければ、この何の変哲もないタイトルではスルーしていたと思う。ポスターを見ても知っている俳優さんも居ない。
親を殺され日本の裏社会を牛耳るファイクサーに暗殺者として育てられたフカミ(福士誠治)は、そのフィクサーの一人娘である女子高校生(芋生悠)を守る為に学校の用務員として働いていた。
そして権力抗争からフィクサーが殺され、権力を相続するカギを握る女子高校生を拉致する為、異母兄弟の本田(前野朋哉)は、高校に9人の殺し屋を差し向ける。そして、フカミと9人の殺し屋の血で血を洗う戦いが始まるのだった。
前半の殺し屋として育てられた男が用務員として女子高校生を守るという設定は、なんだか韓国映画を連想させる。ヤクザの組長を演じる(般若)の目を剥いてキレる演技が目立つが、彼もあっさりと撃ち殺ろされてしまう。重要人物と思われた人間が簡単に射殺される展開を見ると、裏組織の非情さが目立ち、北野武の「アウトレイジ」とは、また違った残忍さを感じる。
後半の高校を舞台にしたフカミと殺し屋の戦いがメインなんだろうけど、ここら当たりからストーリーのリアリティはほとんど無くなってくる。アクションに迫力があるのだが、せっかく殺し屋が9人も出て来るのだから、もう少しキャラや武器にバリエーションを持たせて変化をつけた方が良かったと思う。
その中でもキャラが立っていたのが、ベイビーわるきゅーれの女子二人組だから、その後、同キャラでスピアウトしたのも分かる様な気がする。
いっそ、「ベイビーわるきゅーれ・ビギニング」なんかにタイトルを変更したら視聴者が増えるかもしれない。
アマゾンプライムで視聴