地上波ドラマの終焉? ゆりやんレトリバァー 「極悪女王」 | 映画と音楽のある生活

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 正直、私はプロレスファンだ。厳密に言ってファンだった。現在ではプロレスも格闘技も何も見なくなった。見てもYouTubeで昭和のプロレスを見るくらいだ。

 ネットフリックスで話題の当作をさっそく見た。面白かった。

私は男子プロレス、特に新日本プロレスのファンだったが、その流れで女子プロレスもたまに見ていた。当時はデビル雅美がヒールのトップだったと思う。偶然だがクラッシュギャルズは登場の頃から見ていた。当時の格闘技ブームに乗ってカラテ着を羽織って登場し、試合中もカラテの型を見せてニールキックをするタッグチームだった。長与千種は当作の通り空手の経験がある選手だったと思う。それまでの飛んだり跳ねたりで見せる選手が主流だった女子プロレスの中で、ガチで相手を倒すのが売りのチームだ。

 そしてその対極で登場したのが当作の主人公である「ダンプ松本」だ。当初は顔面ペイントもここまで露骨ではなかったが、男子プロレス顔負けのフォークを使った凶器攻撃は、テレビを見ながら「(女子プロレスで)ここまでやるか!」と絶句したものだ。クラッシュギャルズがブレイクしたのは悪役であるダンプ松本のおかげと言っても過言ではないと思う。当作では、そんな彼女(本名松本香)の過酷な生い立ちから描いている。

 当作を見ながら、「もう地上波のドラマを見ることはないのでは?」と思ってしまった。ネットフリックスなら世界市場でもセールス出来るので予算の掛け方も違うのだろう。余談だけれど、WOWOWの「ゴールデンカムイ」も見たいのだが、そこまで契約料を支払う決心がつかない。

         ネットフリックスで視聴