ワイルド7は、私が中学の頃、「少年キング」で連載されていた望月三起也の人気マンガだ。友人がコミックスを全巻持っていたので30巻を超えていたが全て読んだ記憶がある。
ストーリーは、警察内で極秘に組織された白バイ部隊「ワイルド7」が悪をせん滅させるというアクション作品だ。ワイルド7のメンバーは、全員が重罪を犯したアウトロー達で、警察上層部の「悪を持って、悪を滅ぼす。」という考えの下、凶悪犯と対決する。
過去にテレビドラマで実写化もされており、映画版である当作も複数回見ている。正直、主人公の「飛葉」を演じる瑛太が原作のイメージとズレるのが気になった。
今回、再視聴して、他の出演者も豪華なんことに気が付いた。原作にない新聞記者として要潤と本仮屋ユイカ。(本仮屋ユイカなんて最初は誰だか分からなかった。)ワイルド7隊員の「セカイ」役で椎名桔平。一番原作に寄せているのが元締めの警視正である「草波」の中井貴一と「オヤブン」の宇梶剛士だった。
映画版オリジナルの悪役として警察内部の情報を独占する黒幕で吉田鋼太郎が出演している。ただ、ワイルド7の場合は、この様なパソコンを操る知能犯ではなく、単純なテロリストの方が良かったと思う。
後、なんだろう?原作のテイストを盛り込もうとして全てが端折っている様に感じた。結果、ワイルド7の各隊員のキャラクター等は掘り下げられていない。
ラストでは、殉職した「セカイ」の後任として「ユキ」(深田恭子)が加入し現場に出動するところでエンドロールを迎える。
続編も可能なラストなのに、単発で終わったところが、当作の世間の評価なのかと思った。
アマゾンプライムで再視聴