やっぱり上手だと思う! 満島ひかり「ラストマイル」 | 映画と音楽のある生活

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 映画を見ることは、上映時間を調べ、電車に乗って映画館まで行き、お金を払って視聴するのだから、それなりの動機付けが必要だ。やっぱりTVでハデに宣伝する作品は見に行きたくなる。

 当作は監督が塚原あゆ子、脚本が野木亜紀子の「アンナチュラル」「MIU404」のコンビだ。両方のテレビドラマのファンだった私には、面白さが保証された作品と思った。

 上記の2作品のキャラクターも登場するが、お話自体は新しい登場人物によって進んで行く。サスペンス物だからネタバレになるので詳細には書かないけど、連続爆弾テロに立ち向かう、物流の責任者達の戦いを描いている。物流の2024年問題が大きく取り上げられる中で社会問題についても意識した作品だと思う。

 メインのキャストだけで満島ひかりに岡田将生、ディーンフジオカに阿部サダヲ。個人的には火野正平が懐かしくてうれしかった。それに上記ドラマ2作品のキャストも加わるのだから、とんでもない豪華キャストだと思う。

 この様な場合、顔見世作品になってしまう懸念もあるが、ちゃんと独立した作品として成り立っているし、それぞれのキャストも無理の無い形で見せ場も作っている。伏線も最終的には全て回収しているし、本当に上手だと思った。

 劇場で、年末公開の塚原あゆ子監督の「グランメゾン東京」の予告編も放映していた。人気テレビドラマの続編を映画にするのは、ある程度の観客動員が保証されているので魅力的なのだろうけど、、、。

            イオンシネマで視聴