グロシーンは要るのかな? 阿部サダヲ 「死刑にいたる病」 | 映画と音楽のある生活

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 劇場で予告編を見て、面白そうだと思ったが、未視聴だった。アマゾンプライムで公開されたので、さっそく視聴した。

 よく見れば、白石和彌監督なんですね。「孤狼の血レベル2」と「碁盤斬り」は映画館で見たが、当作は制作順では、この2作の中間に当たる。

 ストーリーは、サイコパスのシリアルキラーの話だ。このネタの作品も多くなったと思う。なんとなく、連想するのが「悪の経典」だけど、同作ほど「ブッとんで」も無いし、爽快感も無い。

ひたすらに陰鬱な雰囲気である。特に阿部サダヲが捕まえた高校生の爪を剥ぐグロシーンがあるが、ここまで見せる必要があるのか疑問に思った。

 ユニークなのは、この阿部サダヲが演じるシリアルキラーは、人の心を操ることができることだ。ネタバレになるので詳しくは書かないけど、ラストで実は登場人物のほとんどが彼に操られていたことが分かる。

 良く出来た作品だと思うけど、好みは分かれると思う。

取り合えず、あまり気分が落ち込んでいる時には視聴しないことをお勧めします。