確かに落語的かもしれない。草彅剛、清原果耶 「碁盤切り」 | 映画と音楽のある生活

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 草彅クンの主演作を見るのは「ミッドナイトスワン」以来だ。スマップの中でも、とても芸達者な人だと思う。同作でも性同一性障害のオネエ役を上手に演じていた。今回は、打って変わって時代的である。でも髷姿も演技もハマっていたと思う。

 逆に清原果耶は、やっぱりお顔が現代風で「この役はどうなんだろう?」と思ってしまう。

 ストーリーは、前半が國村隼演じる萬屋源兵衛との囲碁を通じた交流が中心で、後半が妻を辱めて自殺に追い込んだ斎藤工演じる柴田兵庫への仇討ちを描いている。

 割と辛口のレビューが多いけど、私は楽しめた作品だった。

当時のサムライというのは、このくらい不自由なものだったと思う。落語が元ネタとのことで、志ん朝の落語も聞いてみた。落語は囲碁の席で50両の嫌疑を掛けられたエピソードだけで、妻への仇討ちのことは出てこない。おそらく、これは映画化で加えられたのだろう。

 配役で言えば、キョンキョンと市村正親が、やたらカッコ良すぎた。こういうのを役得と言うのだろうか?

 イオンシネマで視聴