成人後、アニメといえば私にとって、宮崎アニメだった。日本は、アニメ「先進国」だから、劇場で海外のアニメ作品が公開されることは滅多にないと思う。当作は、珍しく私の住んでいる地方都市でもミニシアターで公開された。
ストーリーは、アンネ博物館に所蔵されている「アンネの日記」から、雷雨の夜に空想の友達であるキティが姿を現す。
キティは、日記を持って離れ離れになったアンネを探すのだが、警察は彼女を日記を盗んだ不審者として追跡する。
途中で難民の青年、ペーター助けられ、キティはアンネを探す旅を続ける。やがて図書館でオットー・フランク(アンネの父)の回顧録を読み、アンネのその後の運命を知るのだった。
ラストにキティは難民の逃亡を手助けして、取り囲んだ警官隊へ演説をする。若干、政治色のある展開だけどアニメの限界なのだろう。個人的には、現在のガザ情勢のことを考えると複雑に気持ちになる。
「アンネの日記」の空想の友達キティを具現化して現代に蘇らせたのは、アニメならではの設定であり良かったと思う。
アマゾンプライムで再視聴