エビラはキングコングと戦う予定だった!? 「ゴジラ・エビラ・モスラ南海の大決闘」 | 映画と音楽のある生活

映画と音楽のある生活

主に映画と昔聞いたレコードの感想などを書いています。

 子供の頃、一番熱心に怪獣映画を見ていた時の作品である。未だに当作の前作であるキングギドラと✖星人が出て来る「怪獣大戦争」が怪獣映画のベストだと信じている。

 親に頼んで買ってもらった当作のパンフレットは小学校を卒業するまで私の宝物だった。

 そんな当作だが、視聴した当時は舞台が南の島で完結することが子供心ながら「手抜き」と感じていた。やっぱりゴジラは街に現れて市街地を破壊するから見ごたえがあると思っていたのだ。

 今回、改めて視聴して思うことは、エビラは海の怪獣だから対決シーンが、全て海面ないしは海中であり、これはこれで撮影の苦労が理解できる。着ぐるみの怪獣が水に浸かりながら演技するのは大変だろうと思う。

 当作は、もともとキングコングとエビラが対決する企画だったがキングコングの権利を持っている米国側が難色を示したため急遽ゴジラに差し替えられたそうだ。

 結局、キングコンゴはアニメに出て来る「メカニコング」と戦うことになり「キングコングの逆襲」として公開された。

 配役としては、怪獣俳優としてベテランの宝田明と水野久美が出演している。

 宝田明が「金庫破り」で水野久美が原住民という役だ。

 水野久美さんは、ターザンのジェーンの様な姿でお父さん達へのサービスだったのかもしれない。日焼けした肌を表現するため「ドーラン」を体に塗ったせいで皮膚呼吸が出来ず、休憩の都度ふき取っていたらしい。

 後、定番の平田昭彦や田崎潤が地球防衛軍から「赤イ竹団」の悪者の隊長と将校役で出演している。

 ラストに島が大爆発する直前に皆はモスラが吊り下げたカゴで脱出するのだが、出来たら小美人はザ・ピーナッツにして欲しかった。

 アマゾンプライムで視聴