タイトルのアンテベラムとは、南北戦争前の意味らしい。この単語を知っている日本人は殆どいないのではないか?その点を考えても日本人である私には理解するのが難しい作品だった。
ストーリーは、南北戦争前に綿花畑で奴隷として労働させられるエデンと、現代で社会学者として活躍するヴェロニカという女性が二役で登場する。ヴェロニカは、悪夢に悩まされていて、それはエデンが奴隷として虐待される夢だった。
エデンはヴェロニカの祖先なのだろうか?やがて、二人の人生はクロスして驚愕のラストを迎える!という内容の予告編なのです。ネタバレになるので、これ以上は書けないけれど、前半の奴隷達が虐待されるシーンでも、いくつか違和感があった。一番露骨だったのが、収穫した綿花を燃やしていることだ。これは、まるでナチが捕虜に行った午前中に杭を立てさせ、午後から抜かせる強制労働に見せかけた拷問に似てる。
現代のベロニカが、ホテルやレストランでさりげなく受ける扱いについても根深い差別なのだろう。
違和感の正体が分かると、結構な胸糞設定なのですが、エンターテイメントとして作り手に騙されるのもアリだと思った。
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