公開当時、話題になっていたが、全く見る気はなかった。当たり前だが、バービー人形で遊んだことがないし興味もない。娘がリカちゃん人形を1体だけ持っていたが、彼女の好みは「シルバニアファミリー」だった。
ストーリーは、バービーランドという架空の世界に住む典型的バービー(主人公)は、毎日、他のバービー達と一緒に楽しく遊んでいた。
ところが、突然「死」について考えたり、体に異変が起こる。その原因が自分の以前の所有者であることが分かり、人間界に確認の旅に出かけることにする。
道連れは、勝手に同乗したボーイフレンドの典型的「ケン」だ。人間界に行き、驚いたことに、そこは「男中心の男性上位」の世界だった。バービー人形の玩具メーカーである「マテル社」は、人間界にやって来たバービーを捕まえようとするが、、。
設定はファンタジーそのものだが、「ジェンダーや多様性」について玩具のバービーの方が先進的で、人間社会の方が男中心で古臭いというブラックジョークが主題となっている。一見、子供向けのコメディに思えるが、ところどころのセリフは、かなり辛辣な皮肉が込められていた。
主人公の「典型的バービー」を演じたマーゴット・ロビーもブロンドで、役柄にぴったりだった。
ラストに人間界で生きる決心をしたバービーが、婦人科に診察に行くが、これは病気をする筈の無い人形のバービーが、永遠の命を手放す意思表示をしたものだと納得した。
宿泊したホテルのオンデマンド配信で視聴