1960年生まれの私は、昭和のゴジラを見て育ったと言っても過言ではない。生まれて初めて見た映画は、「キングコング対ゴジラ」だった。(もちろんモンスターバースの方ではありません。)それが、「ゴジラの息子」や「ゴジラ対ヘドラ」等で同シリーズがフェードアウトするのを見送って、平成版等で復活するたびに、昭和の街並みを「恐怖の怪獣王ゴジラ」が破壊する新作が見たいと思うようになりました。その希望は、山崎貴監督の「三丁目の夕日」で実現したのですが、やっぱりフルの本編を見たいと思っていました。満を持して劇場で視聴したのですが、、。
個人的には、「シン・ゴジラ」より面白いと思いました。「シン・ゴジラ」は当初よりあまり興味が無く、複数の知人の勧めもあって、レンタルで視聴したので比べるのが気の毒かもしれません。
当作の特徴を一言でコメントすると「昭和の街並みの破壊」よりも特攻隊で死ねなかった主人公敷島(神木隆之介)と、その周辺の人々を描いた人間ドラマが中心になっています。一緒に機雷除去をする為にボロ船に乗る佐々木蔵之介や吉岡秀隆も良い味を出していると思います。
泣かせどころも沢山あって、胸が熱くなるシーンもありました。ラストの含みを持たせる部分も、「シン・ゴジラ」の様に難解では無く、次回作も可能なようにゴジラ復活の可能性をほのめかしています。
やっぱりクライマックスの「わだつみ作戦」に合わせて流れるテーマソングのマーチを聞くと血が騒ぎます。年末まで、見たい作品も無いので、ひょっとすると、もう一回くらい視聴するかもしれません。
そういえば、当作にも安藤サクラが出演していました。どちらかというとゲスト的な役どころでしたけど。どれだけ、売れっ子なのかと思いました。