原作者の西村寿行の本は20代の頃に沢山読んだ。動物モノやパニック物、クライム物と多彩だったが、当作は読んでいない。
ストーリーは、敏腕検事(健さん)が陰謀に巻き込まれ、無実の罪を着せられて逃亡しながら悪徳政治家の汚職を暴くというもの。健さんを助ける牧場主の娘が中野良子。単独で追跡を続ける刑事を原田芳雄が演じている。
中国でも公開され大ヒットしたそうだ。その関係か中野良子は中国でも人気女優になった。私は、彼女を実際に見たことがある。と言っても「国際交流の講演」でのロビーで一方的に見たのだが、真紅のスーツを着た姿はただならぬオーラを放っていた。公称身長160センチとWikipediaにあるが、それ以上の長身に見えた。これも大女優の風格のなせる業だと思う。
残念(?)なことに彼女のヌードは「吹き替え」とのこと。また、登場する熊も被り物と分った。そこら辺は、予算がなかったのかもしれない。
健さんは、操縦できないセツナ機で脱出したり、新宿で競走馬を走らせたり、逃避行を続けるが、結末は案外あっけなかった。
原作は、「憤怒」と「ふんぬ」と読み、映画は「ふんど」と、わざわざルビを振ったらしい。趣旨については、私には不明のままだ。
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