実写版よりも原作を先に読んだ、珍しい作品になる。
東野圭吾は、当代きっての人気作家であり当作も大変面白いと思った。
ストーリーは、シングルマザーの母娘がDVの元夫から逃げてひっそりと暮らしていたが、居場所をつきとめた元夫ともみ合っているうちに殺してしまう。茫然とする母娘に救いの手を差し伸べたのが、隣の部屋に住み弁当店で働いている母親に密かに好意を寄せる「天才数学者」石神だった。
正直、犯人も動機も分かっているが、完璧なアリバイをどうやって作ったかが謎解きの肝になっている。それを、ガリレオとあだ名される物理学者の湯川(福山雅治)が解明するのだが、そこには驚愕の事実が隠されていた、、!
読後の感想としては、「天才ならそこまでしないだろう。」というのが正直なところだ。自分自身も殺人者になるとは!まさに「容疑者Xの献身」だ。
その後、未視聴だったTVシリーズも順番に見て、もはやガリレオ=福山正治のイメージは完全に固定された。
映画版の第2作目で「真夏の方程式」があるが、これは当作より少し落ちる出来だと思う。第3作の「沈黙のパレード」が公開されたが、アマゾンプライムでは未だに有料なので視聴できていない。