関係無い前作なのに「2」になった。ダリオ・アルジェント 「サスペリア2」 | 映画と音楽のある生活

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 サスペリアでダリオ・アルジェント監督が有名になったので日本で未公開だった同監督の旧作を急遽「2」として公開した。

 原題は、「profondo rosso」(深い赤)で、内容は「サスペリア」とは全く関係がありません。共通点としては、両作とも監督がアルジェントで、音楽がゴブリンということです。私は、全く気にしなかったが、続編と思って見た人から配給会社へ苦情は行かなかったのだろうか?

 冒頭で超能力者の女性が会場にいる殺人鬼の存在を予言します。しかし、その夜口封じの為に彼女は謎の殺人鬼によって惨殺されてしまう。それを目撃した主人公は、現場に強い違和感を覚え、事件に関わって行きます。謎に近づこうとする主人公に先回りして殺人を続ける犯人!果たして殺人鬼の正体は、、、?

 予告編で使用された人形等の不気味な小道具とゴブリンの音楽が恐ろしさを増幅させます。

 主人公らを音楽家としていることもあり、当作品では音楽を上手に取り入れている。繰り返し挿入される子供が父親を殺すシーンもバックに流れるメロディが不気味な雰囲気を盛り上げています。

 実は犯人が最初から顔出ししている等、伏線も上手に回収しており、犯人の意外性や正体も無理が無く、ストーリー的にはサスペリアよりも、まとまっている作品と思った。

       公開当時 映画館で視聴