見ていると懐かしのメロディーを連想する? 吉永小百合 「青い山脈」 | 映画と音楽のある生活

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 今では、大女優の代名詞となった吉永小百合だが、この作品を見ると、まだまだ制服姿が似合うアイドルだったと再確認できる。

 何度もリメイクされた石坂洋次郎原作の当作だが、「青い山脈」というタイトルを聞くと最初に思い浮かぶのが藤山一郎の歌った主題歌だ。当作品でも主題歌として使われているが、もともとは1949年の原節子版の第一作の主題歌だったとのこと。

 ストーリーは、通学に一人バイクを使うなど、目立つ転校生の新子(吉永小百合)に嫌がらせをしようとした女子生徒が男性を騙ってラブレターを送ることから始まる。それが先生にも知れ、PTAを巻き込んで大騒ぎとなるが、、、。

 深刻に描けば、いじめ等の暗い問題となるが、当作品では明るいドタバタ劇となっている。

 見どころは二谷英明に高橋英樹等の懐かしの俳優たちだ。今では髷姿の「桃太郎」しか知らない高橋英樹がひげ面のラガー部の大学生を演じているのが意外だった。

 新鮮だったのは、女性教師を演じた芦川いづみだ。

 

現在は、藤竜也夫人として女優業を引退しているそうだが、「日本版ヘップバーン」として人気だったとのこと。

当作品のラストは、トラブルも解決し、全員が海岸に自転車で出掛け、吉永小百合・浜田光夫カップルと芦川いづみ・二谷英明カップルがともに海に向かって「〇〇さんが好きだ!」と叫ぶ。バックに流れる明るい「青い山脈」の主題歌!

 昭和のアイドル映画は、明るくて良かったと思える作品だ。

          アマゾンプライムで視聴