ザ・ロック 「ショーン・コネリーは、やっぱり英国情報部員?」 | 映画と音楽のある生活

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 主演のニコラス・ケイジは、アクション物に多く出演しているがシュワちゃんやスタローンと比べるとマッチョでもないし、普通の刑事役が多い。次回作、「コン・エアー」もNHKBSで視聴し、とても面白かったが印象には残らなかった。個人的に一番おもしろいと思ったのは、ジョン・ウー監督のトラボルタが敵役の作品だ。

 主役としてのカリスマ性が低いからだろうか、当作品も相手役のショーン・コネリーの方が印象に残った。

 ストーリーは、元海兵隊の英雄が秘密作戦で見殺しにされた部下たちへの復讐の為、VXガスを仕込んだミサイルを強奪し通称「ロック」と呼ばれるアルカトラズ島に観光客を人質に立てこもる。

 このテロを阻止する為に特殊部隊に加わるのが、化学オタクのニコラス・ケイジと「ロック」を唯一脱獄した経験を持つショーン・コネリーだった。特殊部隊は「ロック」への潜入は成功するがテロリストの待ち伏せにあって全滅してしまう。生き残ったニコラスとコネリーは二人だけでミサイル発射を阻止しようとするが、、、。

 「ロック」を唯一脱獄し、潜入路を知っているので作戦に加わる伝説の脱獄犯ショーン・コネリーが、実は元英国情報部員だったというもの、余りにも007シリーズを意識した無理な設定だと思う。

 また、テロの首謀者が本当はミサイルを発射するつもりが最初から無いというのもお話を甘くしているように思える。

 それらを抜きにすると、ニコラス・ケイジとショーン・コネリーの二人の共演が楽しめる充分な娯楽作品だと思った。

                    NHKBSで視聴