きのう何食べた「ゲイ版クッキングパパ」 | 映画と音楽のある生活

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 原作者の「よしながふみ」は好きな漫画家さんで、これ以外にも「西洋骨董洋菓子店」や「大奥」も読んでいる。「きのう何食べた」も好きで5から6巻くらいまではコミックスも買っていた。

 「大奥」等も実写化されているが、この作品が実写化されるとは思っていなかった。TVシリーズもほとんど見たが、主演の西島秀俊と内野聖陽の二人が役にハマっていて好きだった。

 この作品は、イオンシネマで見たのだが、必ず上映前に長々と他の作品の予告編を見せられる。それらの中でも、TVシリーズの映画化が多いのに驚かされる。やっぱりTVシリーズの劇場版というのは、それなりにヒットしたドラマの映画化であるから一定の集客が予想でき、手堅い商売なのだろう。でも、一時期多く制作されたアニメの実写化と同様に企画の貧しさを否定できない様に思う。当作品も私の様なドラマファンにとっては嬉しい企画だが「テレビ東京の年末スペシャルドラマ」でも良かった気がする。

 当作品でも、もちろん筧史郎が料理をするシーンもそれなりに出てくるが、メインのテーマはゲイのカップルであるが故の悩みである。実家から「二度と来ないで欲しい」と言われたり、子供は無く、精神面でのつながりで成り立っている面が大きいので、ちょっとした気持ちのすれ違いが、とんでもない結果に発展したりする。

 個人的には筧史郎の母親役の梶芽衣子が懐かしくもあり、話を引き締めていると思う。