エイリアン2「単語のニュアンスも変えた傑作シリーズ」 | 映画と音楽のある生活

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エイリアン(Alian)とは、私にとって飛行場の入国ゲートで外国人を表す単語だった。英語番組の雑学ネタで聞いたのだが、今では宇宙からやってきたモンスターというニュアンスの方が強いらしい。

 日本の入国ゲートでも、今ではエイリアンではなく「フォーリナー」を使っているそうだ。

 言うまでもなく第一作は、リドリー・スコット監督とシガニー・ウィーバーを一気にブレイクさせた傑作である。宇宙空間を航行する巨大宇宙船を、なんだか薄暗いお化け屋敷した。エイリアンも姿がはっきり見える様な見えない様な、最後に宇宙空間に放り出された際、なんとなく人間に尻尾がはえた姿らしいというのが分かったくらいだ。

 ところが、続編の当作は「エイリアンズ」と複数形にしただけあって途中から遠慮なくエイリアンが群れをなして襲ってくる。監督は「ターミネーター」の「1作目よりも2作目の方をおもしろく作る」ジェームズ・キャメロン監督だ。「ターミネーター」でリンタ・ハミルトンを守ったマイケル・ビーンも特別出演(?)している。

 ラストにリプリーがパワーローダーというロボットに乗ってエイリアンクイーンと戦うのだが、まるで「ガンダム」に搭乗したみたいだ。

 この時のリプリーの「Come On!」の叫びを「来やがれ!」と字幕で出したのは画期的なことだったらしい。普通は、「来なさいよ!」と女性言葉を使うそうだ。

 「来やがれ!」の方がリプリーの必死さが伝わるし、映画の字幕もわざわざ女性言葉を使う必要は無いと思った。

                   NHKBSで再視聴