スパイダーマン vs Drオクトパス「青春の彷徨」 | 映画と音楽のある生活

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 スーパーマンと並ぶ知名度がありながら映像では中途半端な作品しかなかったスパイダーマンがサムライミ監督で映画化される!それだけで期待しましたが、ビルの谷間をクモの糸でターザンするシーン以外は印象に残るものがありませんでした。

 サムライミ監督版は3作つくられましたが、ドクターオクトパスはその2作目で中ではダークな味付けがされている作品です。

 私にとってスパイダーマンは、少年マガジンに連載されていた池上遼一のマンガです。このスパイダーマンは2種類あり、1つがマーベルコミックスの翻訳マンガでこれには「アメージングスパイダーマン」に出て来たトカゲに変身する博士が出てきたりします。

 もう一つが、8マンや幻魔大戦の原作者であるSF作家の平井和正原作のものです。圧倒的に平井版スパイダーマンの方が面白かったです。正直、スパイダーマンのコスチュームが不要な作品に仕上がっており、平井和正自身も「アメコミの翻訳マンガと私の原作は別物。」と語っています。後に複数のエピソードが平井和正のウルフガイシリーズに流用されました。 平井和正は、スパイダーマンのテーマを「超能力を持ってしまった若者の彷徨」と言っています。

 映画版には、サムライミの「ダークマン」かバットマンの傑作「ダークナイト」の様なダークなテイストを期待したのですが、「恋人のMJに片思いする高校生」が主人公では、ダークな味付けは無理だった様です。

                          映画館にて全シリーズを視聴