ダーティハリー2「2は1を越えられない?」 | 映画と音楽のある生活

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 第一作から2年後の1973年に公開され、当時中学生だった私は映画館で視聴した。白バイ警官が海に落下するシーンを頻繁にTVCMとして流していたが、これがラストシーンであることを映画を見て理解した。感想としてはただ海に落下しただけなのに、それで死んでしまうことは、あっけないラストだと思った。

 前作でバッジを湖に投げ捨てたハリーだったが、当たり役と確信したのか続編が制作された。今回の敵はガラっと変わって悪を容赦なく処刑する白バイ警官隊とその黒幕である。白バイ隊が裁けない悪を退治するという設定は日本の漫画の「ワイルドセブン」を連想させるがこの作品に影響をうけたかは定かではない。

 今回、見返してわかるのは、好みにも寄るのだろうけど「1」の方がはるかに良くできているということだ。冒頭のハリーがハイジャック犯を制圧するシーンがあるが、サンフランシスコ市警のハリーが単身で機長に扮してハイジャック機に入るなんて全然リアリティがない。

 ヒット作が出ると続編が作られるのが常だが、この作品はむしろ頑張っている方かもしれない。

 ラストで黒幕の上司を仕掛けられた爆弾のタイマーを解除することで爆死させているが、もちろん「3」も作られるラストとなっている。

                    NHKBSで視聴