3代目ジェームズ・ボンド、ロジャー・ムーアの2作目。原作もそれなりに読んだ私には、そろそろ原作が底をつくのが心配だった。
「黄金銃を持つ男」は原作者イアン・フレミングの遺作に当たり、長編というよりは中編に当たる。フランシスコ・スカラマンガという
殺し屋が出てくる以外は、残りはすべて映画独自の物語である。舞台も原作は中米だが、映画ではタイになっている。
敵役のドラキュラで有名なクリストファー・リーは、原作者のイアン・フレミングと親戚だというから因縁のある作品である。
公開後の評価は、良くはなかったが当時高校生だった私には楽しめた。ツッコミどころとしては、タイトルの黄金銃が
万年筆やライターなどで組み立てるのだが、つくりがチャチで本当に弾丸が撃てるか信じられなかった。
後、タイが舞台ということで、ボンド以外の人間がカンフーアクションを見せるのが、いかにもカンフー映画の人気頂戴という
意図が見え見えだった。
余談だがタイのリゾート地プーケットに行った際に、この映画のロケ地のパンガー湾へボートツアーに行った。
最後、太陽光のレーザー兵器が出てくる奇岩の島に着いたが、もちろん地下にスカラマンガの秘密基地は無かった。
映画館にて視聴