ドニー・イェンが演じるイップマン最終作品となる。ドニー・イェンという人の映画をこのシリーズ以外、見たことがないが
アクションの切れといい、日常の静かな佇まいといい。「はまり役」なのでしょう。
第一作は、戦時中に中国を占領していた日本人軍人が悪役という、よくあるカンフー映画だった。第二作は英国人の
ボクサーと。見ていないが第三作ではマイク・タイソンとの戦ったというのだから、大したものだ。
今回は、息子の留学先を探しにアメリカに渡るが根深い中国人に対する差別や、弟子であるブルース・リーへの
中国人街の幹部との確執等を織り交ざて、ラストのスコット・アドキンスの対決までもっていく。
アクションも適度に混ぜられていて、最後までひきつけられた。
好きなシーンは弟子のブルース・リー(少林サッカーに出ていた人らしいが)が路地裏でアメリカ人カラテ家とヌンチャクで
対決するのが、「ドラゴンへの道」を彷彿とさせたおもしろかった。
子供と和解して、最後がイップマンのお葬式で終わるのだが、遺影に頭を下げるブルース・リーのシーンでしめくくっている。
まさか、後日譚で第5作目を作ることはないだろうが、10年続いたカンフー映画のシリーズとしてよく出来ている作品である。
アメリカ人の使っているカラテの流派が「極真会」に音が似ているには笑えた。
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