正直者とうそつき者のクイズから始めて論理学を解説し、ゲーデルの不完全性定理の紹介まで進む。

まず論理クイズの解説から始めて、真偽表や逆・対偶を解説する。

機械的手続きによって論理的推論を行うツールとして「論理尺」を紹介する。これは真偽の組み合わせを用意しておき、条件文にしたがって組み合わせを消去していくもの。矛盾についても定義される。

次に「すべて」や「ある」による全称命題や特殊命題の紹介。ジェヴォンズの論理アルファベットやヴェン図を使って論理的に推論する方法を解説する。

論理的パラドックスや意味論的パラドックスを解説し、証明論やモデル理論を紹介する。

最後にゲーデルの不完全性定理の解説までたどり着く。

目次
 ロンリー警視の事件帳Ⅰ
 「ならば」の周辺
 ロンリー警視の事件帳Ⅱ
 すべてか有か
 パラドックスから真理

かなり昔に学習した覚えがあるが、ほとんど忘れていた。論理アルファベットなどは懐かしい。

多くのクイズ例題と解説をのせているため、理解のための手がかりに役立つ。ただ解答・解説をはしょっているところもあるし、条件文の番号を数ページ後で参照したりするので、推論を追いかけるのに苦労した。

全般としては論理学の基礎とその歴史が分かりやすく紹介されていると思う。
うそとパラドックス―ゲーデル論理学への道 (講談社現代新書)/内井 惣七
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