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原題:Don't Come Knocking
上映時間:124分
監督:ヴィム・ヴェンダース
出演:サム・シェパード、ジェシカ・ラング、ティム・ロス、サラ・ポーリー

若い頃、「ベルリン・天使の詩」のビデオを2度レンタルして2回とも寝てしまい、ヴェンダース監督とは縁が無いものと思っていましたが、数年前に観てみたらとても感動したので、人にせよ本や映画にせよ出会う時っていうものがあるのだと改めて知りました。

この監督の映像が好きなのと、一方的に愛読させて頂いている「ツボヤキ日記」の記事にもあったのを思い出しレンタルしてきました。

ストーリーは、自堕落で身勝手な生きかたをしてきた落ち目の俳優がロケを抜け出し、所謂「心の旅」に出奔するロード・ムービーなんです。映像の美しさもさることながら、人間を捉える視線が細やかだし、深いし、暖かいのよねぇ。主役のサム・シェパードもジェシカ・ラングも素晴らしかったのだけど、本作品でその瞳の力に「はっ」とさせられたのはサラ・ポーリーでした。登場してきた時には一瞬「ユマ・サーマン」かと思いましたが年齢的に違います。どこかで観ていると思いつつ、最後まで思い出せませんでしたが、その可愛い外見からはちょっと想像つかない芯のある強さにすっかり魅せられてしまいました。

調べてみると、「死ぬまでにしたい10のこと」の主演女優であることが分かりました。この作品は大好きな映画のひとつなんです。最近は物忘れが激しいですわぁ。とほほほ

とても魅力的な女優さんなんですが、ご本人がハリウッドが嫌いなことと、地元カナダの作品にこだわっていることもあって、日本で公開されている作品はそれほど多くないようです。ご両親が俳優で、4,5歳の頃から役者をやっている実力派であり、堅固な政治姿勢をもっているようで、それがために高校を中退していますし、警察との争いで奥歯を2本も折るという武勇伝もあるそうです。(ちょっと脱線しますが、わが愛するクリスさまも、30代後半の時だったと記憶してますが、NYで男性2人組に「ラジオの音量を少し落としてくれないか?」言ったために、角材で乱暴され鼻と指を折るという事件があったそうです。その二人組は当然ながら逮捕されしばし臭いメシを食ったようです。)

まだ、29歳という若さですが監督業にも携わり、最新作「Away from Her」では本年度アカデミー賞脚色賞にノミネートされています。主演のジュリー・クリスティは各映画賞の主演女優賞を総なめ。アカデミー賞はどうなりますか?今年の夏、日本でも公開されるようなので楽しみです。

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