『ある事情』 『アパートの鍵』 小林麻美 | 昭和歌謡ブログ マンボウ 虹色歌模様

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ある事情 小林麻美 アパートの鍵

 

昭和40年代当時としては、 異質のアイドルだったかもしれません。

エチケットライオンでの笑顔にも、 デビュー曲の『初恋のメロディー』の歌声にも、 どこか憂いを感じさせるものでした。

 

デビューから1年後には 病気療養に入ってしまい、 復帰後の曲が『ある事情』です。

 

ある事情 小林麻美

 

ある事情 昭和49年(1974年)

ある事情があって 突然 あなたを訪ねて来たのです 

来る途中 何度も迷って 知らない駅にも 降りてみました 

小さな遊びの 結果だという あの人の言葉 

それがショックでした 

そして いまでは 生きる 勇気を失くしてるのです

 

作詞・安井かずみ
作曲・筒美京平

 

実にリアルな歌詞

さすが女性作詞家・・・というよりも、 さすが安井かずみと言うべきでしょうか。

 

それにしても 復帰第一作ならば、 もう少し前向きな曲でも良かったのではと思わせますが、

この曲に共感する人も多かったのでしょう、 次の曲もやっぱりシリアスな『アパートの鍵』でした。

 

アパートの鍵 小林麻美

アパートの鍵 昭和50年(1975年)

灯りもついてないし あなたの帰りはまだ 

鍵はいつものとこ 背のびで見つけます 

見慣れた部屋の中は きちんと片づいてる 

それがなぜか今日は 胸さわぎするわたしです

 

作詞・安井かずみ
作曲・筒美京平

 

この当時、若人の住居は、私鉄沿線駅前商店街外れの風呂無し2階建てアパート
なぜか、部屋の鍵を牛乳箱や検針盤の上に置いて出かける空き巣好みの居住者が多かったような。

 

背の高い小林麻美が背伸びをして探すんだから、相当高いところに置いてあったんだ(;^_^A

 

 

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