なかよし

シェルターで一緒だった、しろちゃんと。
しろは、今トレーナーさん宅に居ます。

しろは、1年前まで、人の前でこんな風に伏せなんて出来ない、とっても怯えたわんちゃんでした。
犬舎のお掃除に行った私とボランティアさんが犬舎内に居ると、３ｍほど離れていても、六畳ほどのドッグランから犬舎へどんなに大雨が降っていても入って来れないのです。
人がそばに近づくと、ガタガタと震え怯えていました。

それが、1年で、しろちゃんと呼ぶと、しっぽを振って近づいて来てくれるように。
なぜ、そう変ったか。

すべて、周りの人と環境です。

トレーナーＫさんが3カ月、4カ月…1年かけて、しろの心をゆっくりと解放してあげたんですよ。(^^)
私もその間、自分からしろに触ることもしませんでした。
最近はしろ、と呼ぶと寄って来て、手をペロッと舐めてくれたり。うちの事務所の中を自由に冒険したりしています。

この日は、じゅんじゅんに会いに事務所に来てくれました。
この2頭はほんとに仲良しなんです。…じゅんちゃんはしろが大好きなんだよね～。(^^)

この2頭を見ていると、噛むから、吠えるから、etc..飼い主さん達のそんな理由で命を落としているワンコたちが、なぜそうなったのか、飼い主さんに、もっと考えて欲しいと思います。

ちゃんと、関われなければ、しつけ出来ないのなら、飼わなければいい。。

私は、じゅんじゅんと関わると決めた時、しっかり覚悟しました。
どんなことがあろうとも、じゅんじゅんの状態が良くなるまでは、じゅんが最優先だ。
そばに居る、ワンコ1頭救えないものが、なぜ、他人を癒す事が出来るだろうか、と。

自分への課題だと思い、取り組んで来ました。それも、じゅんと一緒に学びつつ、楽しみつつ、一緒に体験して来ました。
夜も、22時～23時くらいまで出来るだけ長くじゅんと一緒に事務所に居ます。その間に、今まで読めなかった本を読んだり…お仕事をしたり。土日もじゅんを連れてあちこち出かけたり、本を読んだり。
ワークショップに出る時はトレーナーさんや事務所のＮさん、姉宅にじゅんを預けて出かけ、帰りに迎えに行って、少し一緒に居てから寝かせる、そんな毎日です。

その間に、人へのヒーリングがほとんど出来なくなりましたが…今は目の前のこの子が一番大切だから、と専念して来ました。そして、やっとここ最近、夜の後追いもなく、よだれもここ10日ほど全くなく、クレートで眠れるようになったようです。

3，4回波が来て、落ち着いてはひどくなりの繰り返しでしたが、今度はどうかな。。今までと目の色も顔の表情もずいぶん落ち着いて来たように思います。

ワンコとは日本語で会話は出来ません。だけど、想いは通じます。人間は言語が通じます。もっともっとコミュニケーション取ることは簡単なはず。
難しくしているのは、「自分」です。わかるはずがない、って。
伝わらなくてもいいじゃないですか、一生けん命伝えたら。

私は毎日、写真みたいにキョロンとした目で私を見つめるじゅんじゅんに「大好きだよ～。愛してるよ～。うちに来てくれてありがとう」と言い続けて、よしよしします。本当にそう想うから。
あんまりやると、じゅんに、もうわかったから、ウザいよ…という顔をされてますが…。

犬にだって、通じて、こんなに素直に良い子に戻るんですよ。人も犬も愛があれば、心が穏やかになれるんだなぁと思います。
母親(飼い主）の存在って本当に大切。
大地のように、海のように、どーんと、ありたいものですね。
（体形ではなくね～）