カリフォルニア司法試験

 

カリフォルニア州弁護士試験;  

試験にに関する詳細は他の方が色々なサイトで丁寧書いていらっしゃるので詳細は省略します。気が向いたら書きます。

日本からの試験は日本で弁護士資格を持っているとかロースクールを出ていると資格審査を受けて受験できるようです。日本で学校を出ている場合はLLMというコースを一年受けるだけで受験資格が得られるようです。私はその道を通っていないので詳しくありません。
 

日本の弁護士さんが試験を受ける場合、ニューヨークかカリフォルニア州の試験を受けることが多いようです。カリフォルニア州に試験の方が合格率が低いです。

 

学校の選択と授業料:

私がなぜ弁護士になろうと思い立ったかについては省略しますが、私はカリフォルニア州に住んでいてカリフォルニアで働きたかったので他の州の試験を受ける選択肢はありませんでした。全く今まで何も経験がない私が受験資格を得るためにはアメリカのロースクールに行く必要がありました。私はUndergradでUCLAを出ているのですが例えばUCLAのlaw schoolに行くと(行けたとして)2020年現在で resident で$48,000 non residentで$54,000ほどかかるようです。(イメージ参照)

 

 

これかける3年です。ざっと日本円で1600万くらいかかることになりますね。30代40代のlawyerがいまだに借金を返している訳がわかります。

 

アメリカのlaw schoolに行くのは親が金持ちか学生ローンの道しかありません。奨学金えお取る優秀な人もたまにいます。私はどれも当てはまらず。

 

そこでお金のかからないオンラインロースクールという選択肢を選ぶことにしました。私の選んだ学校は総額$12,000です。安いでしょ。まあその間生活費も賄いながら勉強していかないと行けないのでそっちの方が普通に大変。

 

でもcaveatがあります。それはオンラインスクールはABAからもカリフォルニア州からも正式に認められていない学校なのです。ということは卒業すれば一応JDは取得できますがなんちゃってJDということになります。でもここからが不思議なところ。正式には認めてないけどCalifornia bar associationはそういう学校の「登録」を認めていて登録された学校を終了するとCalifornia bar exam の受験失格が得られます。これはCalifornia Bar Associationのwebsiteにきちんと明記してあります。

 

Baby Bar

もう一つのcaveatは、こういう学校の生徒は、学校の一年目を終えた後に、Baby Barというのを受けなければなりません。これに3回落ちるとなんと一年生をやり直しさせられます(もしくはその時点で諦める人多数)。Baby Barというのはその名の通り小さいBarで、でもBar試験とほぼ同じで科目が Contract, Torts, Criminal Lawの三つになります。エッセイと、MBEに似た、CA Bar Assocjationが制作した選択式問題からなります。この試験、科目が少ないだけで本試験と大差ありません。あとでみると確かにhypoはシンプルですが、きちんと要点掴んでfact使ってargueしないと点数が取れません。これで脱落する人多数なのは理解できます。合格率は20%前後。まだ。今までlawなんて関係なかった人がたった一年、しかもオンラインスクールだからほぼ自力のみで勉強しただけでいきなりBarみたいな試験を受けるのです。これはある意味本試験よりハードルが高いのは合格率にあらわれてます。最近では「弁護士になる」と大見得切ったかのキムカーダシアン氏も見事にこの試験に落っこちています。見たらだいぶ低い点数でした。

 

 

私はなんとか要領を掴んでこれに一発合格できました。本試験は合格すると自分の点数が分かりませんがBaby Barは受かっても点数が分かり、Writingに関しては自分の回答ももらえます。

 

注目すべきはWriting Essay4 の90点です。100点ていうのはないので、まあほぼ満点ではないでしょうか。この回答は文法間違いやスペルミスこそありましたが今読み返しても完結で美しい回答だといえます。(今はもう忘れたので書けないw)優秀な回答はBarの回答例に載るのですが、文法間違いスペルミスがもう少し少なかったら載っていたかも。まあでもFlemingというBarの教材の優秀回答例として載っています。Muti ChoiseもTortsに関しては2問しか間違えなかった。ただ、後で知るのですが、このMulti ChoiceはCalifornia Bar Associationが、本試験のBarでのMBEはNBCEが作っているので、難度としてはこちらの方がずっとシンプルで簡単です。

MBEはね、、本当にいくら問題集やっても本番で見たことない問いが多くて手強かった。。

 

Passin score が560で660近く取れたので100近く越して余裕受かることができました。

これにかなり余裕を持って合格できたことで、あ、この弁護士資格を取るっていう無謀な計画はいけるんじゃない、と思った試験ではあります。

 

カリフォルニア州弁護士試験:

結論からいうと無事に学校を卒業して二ヶ月後の試験を受け、奇跡的に一発合格できました。一年生の時に270人ほど生徒がいましたが、試験で1回目の受験で合格した人数は私の学校から5人でした。5/270 =  1.85%の合格率ということになり非常に確率は低い道にはなります。ただ途中で諦めて辞めていく人が大半なので諦めないで粘り強く勉強していけば決して不可能な道ではないと思います。

 

 

 

勉強法:

詳しい勉強法を気が向いたらたら書いていきたいと思いいますが、次に書こうと思うまでに時間がかかった場合を考え、簡単に書きます。

 

 

まず中古のBarbriの本をタダで手にいれました。Lawを覚え、過去問をひたすら研究し練習し、MBEの問題を解きまくり、performance testも練習しまくりました。イメージとしては画用紙にボールペンで点をつけて行ってその点が他の点と少しずつ結びついて点が段々と濃くなって画用紙を塗りつぶしていく感じです。知識と技術の穴を勉強でどんどん埋めていく感じです。エッセイは予測できない要素が多く、Graderによって色々な可能性があるのでエッセイでうまくいかなかった場合に備えてMBEを確実に取れるように勉強しました。が、どうやらエッセイとPTの方ができがよかったようです。合格すると点数が分かりませんがNBCEのウェブサイトでリクエストして20ドルだか払うとMBEの大体の点数を教えてくれます。MBEはカリフォルニア州の平均点くらいしか取れていませんでした。ということはエッセイとPTで健闘できたということでしょう。危ないところでした。

 

あとは絶対一発合格するという頑なな決心。これに関しては羽生結弦選手とショーンホワイト選手という2人のmutitimes 金メダリストを参考にしました。まあたまたま冬だったので。これも気が向いたら書くかもしれませんが、要は何がなんでもどんな状況に置かれても金メダルを取りに行く姿勢です。これはただの根性論ではなく、金メダルを取るために必要なことを研究し、身に染みて分からせ、そこにたどり着くまでに逆算してどうたどり着くか、ということです。ただひたすらに練習するだけではダメなんです。私は浅田真央ちゃんのスケート大好きだけど彼女はスケートが好きな気持ちでひたすらにひたむきに練習をしてオリンピックの金メダルを目指したけ届きませんでした。私が考えていたのは羽生選手にあって浅田選手に欠けていたものは何か、ということなんです。浅田選手のソチでのスケートはまさに記憶に残るスケートで私は何度見ても感動しますが、私には記憶に残る試験、なんてのは存在しないわけで、結果が全てです。そのためには好きなだけではない、勝負へのこだわり、そして自分をパーフェクトな状態に身体的にも精神的にも自分を持っていけるマナージメント力が必要になると思ったのです。だから私はショーンホワイト選手と羽生結弦選手のオリンピックへの準備方法を研究し、かなり参考にさせてもらいました。常に、いまの状況で羽生くんならどうする、ショーンホワイトなら?と考えながら勉強しました。

 

試験当日

 

パサデナの会場に試験の初日だけクッソ高いホテルを取りました。休み時間に部屋に戻れるように。でもケチって当日は自宅からドライブして行きました。これで無事に着いてパーキングして、って考えるので余計に緊張したので前泊した方が本当はよかったのだろうけど300ドルもするんです。。でも前泊している人が多かった。結果オーライだけど試験前日緊張して一睡もできませんでした。ケチらないで前泊することをお勧めします。初日はすごく辛かった。

でもまあ私は結構本番に強いのでなんとか二日間の試験を乗り切ることができました。

 

 

チェックリスト:

 

もちろん試験そのものが大本命ですが、カリフォルニア州で弁護士として登録するためには他に

 

−先に述べたBaby Barに合格

–MPREというmoral系のみ集めた選択式の試験に合格

–Moral characterという気が遠くなるようなバックグラウンドチェックにパスする

–宣誓

 

なんてこともやらなくてはなりません。

 

MPRE:

 

MPREは選択式の試験で2週間くらい問題を解きまくって準備する感じで、そこまで難しい試験ではないです。なぜかハマってしまってなん回も落ちてしまう人もいるようです。私は少し遠い大学で受けることになったのですが、基本夜型なので、試験を受けるのに早く起きられるかの方が心配でした。試験を受けて帰ってきて、寝たのを覚えています。

 

Moral Character:

Moral Characterに関して、これも他の方が詳しく書いているので省きますが、要はかなりしつこいバックグラウンドチェックです。職歴、裁判関与歴、違反有無、DUI歴有無、借金有無、その他友人や職場からのからのrecommendationを求めてきます。これ、大学出てすぐlaw schoolに行った若い人なんかは書くことも調べられることも少なくあっという間に審査が通るのでしょうが、私は大学出てから随分経っていた上、主にフリーランスで仕事をしていたので職歴がハンパなく、いちいちその雇い主が今どこにいるのか追跡してコンタクトを取らねばならず、ものすごい作業量でした。このアプリケーションをフィルするのに2ー3週間くらいかかりました。合格通知が届く8ヶ月前に逆算してなんとか出しましたがその後待てど暮らせど音沙汰がなく、何か引っかかっているんだろうかと、とーってーーーも心配でした。

 

合否が発表される一週間前に、「問題なし。あなたをrecommendします」という通知が来た時はハッキリ言って試験に合格した時より興奮するくらい嬉しかったのを覚えています。それから、これは全くの噂だけど、試験に受かっている人のファイルは上に乗せられ(優先順位をあげられる)というのがあり、合格発表の一週間前に通ったので、試験に受かっているのでは、と期待してしまいました。案外本当なのかも。

 

ニューヨークにいた時にホテルの部屋で一人で合否のサイトにアクセスしました。なんかいじわるで

The name above appears on the pass list 

とだけ書いてあるんです。the name above...それは私の名前? pass list..パスした人が乗ってるリスト??合格したってこと?でいいの?みたいな。はっきり

You pass or you didn't' passとだけ書いてくれればいいのに。

なんか喜びというよりほっとした感じでした。しかも上の紙のレターをもらうまでちょっと不安でした。

 

宣誓

最後に宣誓をしないと登録できないんですが、団体宣誓式があった時たまたまニューヨークにいて出席できず、無事に宣誓カードを送り返して登録できるまで1ヶ月くらいかかりました。

 

 

 

 

そうして私は全てのチェックリストをチェックし、カリフォルニア州で弁護士になることができました。みんなが普通に取るBabriのコースなども通常3000ドルほどかかりますがそれも取らずにテキストと過去問から勉強したので、記録的に安く弁護士になった1人だと思います。

 

 


 

ざっと書いておきましょう。またそのうち編集などするかも しないかも。