ど根性ガエル『最終回旅立ち』

おい、ぴょん吉～

なんだい、ひろし～

お前、どうしたんだ？
その格好？

なにがだよ、ひろし。

だってお前！

俺のシャツから出てるじゃねーか。

おお⁉️
これか❓
ひろし、良くきけよ。
俺の根性でシャツから出てやったぜ
（ドヤ顔）

ぴょん吉、すげ～な、お前。
だけどよ、ぴょん吉
シャツから出れたら、
お前、もう自由の身だな。
一緒にいられないじゃないか。

なにを言い出すんだ、ひろし。
俺は、いつでもひろしと一緒だぞ。
変なこと言い出すんじゃねえ

だってよ～
ぴょん吉？
お前、俺と居る時は、
さんざん文句言ってたじゃねえか。

やっと自由になれたんだぞ、
それでも一緒でいいのかよ？

お前の友達がたくさん待ってる
あの池に帰らなくていいのか？

ほんとに、
俺と一緒でいいのか？
おめえには、おめえの人生ってもんがある
俺はおめえの人生に
ぜってー　とやかくは言わねえよ。
行きたきゃ
行けばいいんだぞ。

（ぐすん）
ひろし～〜💧

そんなこと言われると
寂しいよ～
ひろしは俺と一緒にいたくないのか？

（ぐすん）
ぴょん吉～
俺だって一緒にいて～よ。
俺とおめえの仲だろ、
おめえは俺の親友だかんな💧

ひろし～
おまえ
おまえって奴は？

そんな風に俺のことを思ってくれてたんだ
うれしいよ、ひろし～
俺もひろしのことを親友だと思ってるぞ
ひろし～

ぴょん吉～

ひろし～
でもな、ひろし。
このままって訳にもいかないかもな。
俺はやっぱりカエルさ。
人の住む世界にずっといちゃあいけないんだ
ひろしはひろしの世界があって
俺には俺の世界がある
だから、寂しくても
それぞれの世界で生きていかなきゃいけない。