ここ10年で一番学んだことは
部下は、叱って追い込まない、ホメて元気づける、ということ。
当たり前なんだけど、難かしい。。。
数年前までは
「なんで、こんなことできないの!」と、部下のできないとこばっかに目が向いてた。仕事できてあたりまえ、できなきゃ叱ることが当然、と。
部下が反対意見を言うと、「何を言う!」とムカついたし、ね。
一番最悪だったのは、フランス人の部下。
とにかく、言い訳と文句が多い。
で、「日本では、言い訳は見苦しい、って言うんだよ。」と言ったら、「えー?じゃあ、何を話せばいいの?」と。知るかっ!
まだジュニアなので「できないだろ!」と決めつけて、自分で仕事抱えて夜中まで働いて、一方仕事量の少ない彼に怒ってた。
さらに、可愛い白人男性なので、みんなに好かれるのも、余計ムカつく。
それに、アジア人アクセントに文句言う人はいるのに、フランス訛りを文句言う人は、一人もいない。差別だよね。
それと組み合わせで、美人だけど仕事ができないアメリカ人の部下もいて、もー最悪の日々だった。
ずっと優しくしてたのだけど、あまりに仕事ができないので、ある日とうとう私がブチ切れたら、即私の上司に文句言われた。。。
そう、反省という文化がない欧米人部下は、日本人の部下よりも管理が大変。。。とほほ。,
それも、外国語で部下の管理って、簡単ではないです。。。
そんな中、ある日上司の推薦で、1週間泊まり込みで、リーダーシップスキルのアセスメントを受けることに。
架空の会社の経営陣になったことを想定し、課題を与えらて、制限時間内に分厚い資料を英語で読んで対策を準備し、プレゼンしたり他の人と議論させられ、それを10人ほどの幹部や社外のトレーナーが客観的に評価する、というもの。全部で6つ課題をこなし、1週間の最後に、各自評価をもらう。
ほとんど、拷問。でも、自分を客観的に見ることができた。結構、高額なプログラムだったらしい。
結果は、私はゴールオリエントでリーダシップスキルもあるけれど、イモーショナルインテリジェンスが低い、という評価。
具体的に言うと、部下にいきなり「あんたはこれができてない」と言うのはだめ、と。
言い換えると、相手の観点を理解してなく、自分の考えを押し付けているし、自分の感情をコントロールしてない、と。
別のトレーニングでは、部下は別の観点でものを見ている、ということを教育された。
つまり、上司から見た欠点は、本人から見て長所かもしれず、一方的に注意しても理解されない、と。
傲慢 ⇔ 自信がある
気弱 ⇔ 優しい
遅い ⇔ 丁寧
おしゃべり ⇔ 話しが上手い
自己主義 ⇔ 自分の意見がある
怠慢 ⇔ 慎重
というように。いやはや、ものは言いよう、だよね。でも、自分が長所と思ってることを怒られたら、部下も怒るよな。ホント、ややこしい世の中。
そんなこんなで、外国語を使い、ボロボロになりながら部下の管理をしてるうちに、
よいとこを見て、部下はホメた方がいい、と考えるようになった。完ぺき、じゃなくてよいのよ。
部下ができなかったことは、「次はどうしたらよいと思う?」というように、一緒に考えて、一歩一歩、導けばいいしね。とにかく、前進すればよし。
最初は手取り足取りでも、成功体験をすると、「そうか!こうすればいいんだ。」と学習してくれ、次から自主的に動くしね。
とやっているうちに
部下がどんどん心を開いてくれて、よいことも失敗も、どんどん打ち明けてくれるようになった。
確かに、自分も、上司が批判的な奴だと、話したくないもんねえ。
問題があっても、先に話してくれたら、対応もできるし。
というか
部下には、言いたいことを言うようにさせた方が、モチベートされて自分から動くようになるし、何か問題が起きると報告してくれるんだなーと。当たり前なんだけど。
長い道のりだったな。まあ、年取ったんだな。
20年前にこれがわかってたら、子供たちも、もっとうまく育てられたかな?
いやいや、その考えがいけないのかもね。
まあ、これでいいのよ。
ブログ村参加してます。クリックしてねっ!