前回の続きです。
念願だった高野山の持鈴(じれい)をゲットし、急いで宿坊に帰りました
この持鈴は敬愛する桜井識子さんのオススメですよ
私たちが泊まったのは赤松院(せきしょういん)という宿坊です。
宿坊では珍しいトイレ、洗面所付き。
(一部ないお部屋もあるようですが)
そして、エアコン、ガスファンヒーター、こたつまでありました。
こちらは先進的なお考えの代表(僧侶)がコロナ渦の間に宿坊をリフォームし、旅館並みに充実した設備に刷新したそうです。
(奥の院のガイドさんが教えてくれました)
私たちの部屋にはシャワールームもありました。
内風呂があるお部屋もあるようです。
私は姑と大浴場に行きましたが、病気で痩せ細った舅は裸を見られたくないと部屋のシャワーで済ませました。
シャワーがあってほんと良かった!
増築の建物の為、迷路のように長い長い廊下を歩いて、夕食会場へ。
着いてみると信じられない光景が
ここはどこ?日本ではなかった?
30人ほどの団体が3組
そのうち日本人は私たちのツアーだけ。
あとはイタリア人とフランス人の団体さんでした
そして、更にまた外人さんの団体が本堂にやってきて、住職さんが英語で説明していました。
なんて国際的なの
ちなみに給仕の方の中にも男女外人さんが数名いらっしゃいました。
外国の方も食事は畳に直置きされたお膳で。
武士の食膳みたいで日本らしさを味わえそう。
精進料理はどれも美味しかったです
お風呂に入り、その日は早々に就寝
翌朝、早朝の勤行に参加しました
15分前に本堂に入るとまだ1組しかいませんでした。
ご本尊とお大師様にご挨拶し、位牌が並べられているところで手を合わせました。
その位牌は最近まで誰のものなのか分からなかったそうですが、戒名アプリの出現により、それが歴史上の人物のものだったと判明したそうです!
このお寺は後醍醐天皇の皇子が住職を勤めたこともある由緒あるお寺です。
細川家の菩提所でもあったので判明した歴史上の人物に細川ガラシャの位牌もあったのです
他にも数名有名な方の位牌があったのですが忘れました
ガラシャさんはクリスチャンになられたので戒名も位牌も必要ないですが、残された者の「成仏を願う愛のかたち」なのでしょう
静かに手を合わせました
ここは椅子に座って勤行に参加できるので有難いです
開始数分前になって外人さんが続々とやってきました。
そして、なんと昨日、本堂で説明してくださった方が代表の僧侶でした
普段着を着ていたのと、とてもフランクな方だったので、寺男だと思ってました
姑もそう思っていたと言ってました
そして、その代表の横にはこれまた給仕の人と思っていた欧米人の男性が
僧侶だったとは
希望者のみ1000円で護摩木をお供えできます。
中央に焼香台が置かれており、その前に申し込まれた方が書かれた護摩木が立てかけられています。
アルファベットで書かれたものもありました。
参加者の半分以上が外人さん。
護摩祈祷を静かに見ている人、スマホで写真や動画を撮る人。
本当は撮影禁止にしたいところなのでしょうが、この方々が自国に帰って、その模様を友達や家族に見せることでしょう。
興味本位ではなく、荘厳さや神秘的な雰囲気を熱心に伝えてくれれば、それはプチ布教になると思います。
但し、奥の院の御廟前では公式ガイドの方が声を張り上げて
NO PHOTO
と叫んでいました。
ダメなところはダメ、目をつぶるところはつぶる。緩急をつけて訪れる人を拒まず歓迎する。
これが高野山に外人さんが殺到する理由かもしれませんね。
祈祷の途中で僧侶に促されご焼香が始まりました。
焼香台の上に夫の護摩木が立てかけられていました
少ししてもう一度目をやると、夫の護摩木が消えていました
次の瞬間、信じられない光景が
なんと外人さんが夫の護摩木を持って、お護摩の炎にお供えする列に並んでいます
夫にその外人さんを指さすと
ちょっとーっ、それワシの!!
と言わんばかりにすっ飛んでいき、護摩木を回収
慌てすぎてストーブに足の指を引っ掛け、勢い余った体が一瞬宙を舞いました
コントか
その光景に日本人の静かなどよめきが。
本当は皆大笑いしたかったのでしょうが、祈祷中ですので極力笑いを抑えてのどよめき
その外人さんは前の人が護摩木を持って行ったので素直に真似たのでしょう
中には申し込み前のまっさらな護摩木が置いてある棚から一本取って、お護摩の炎にお供えする列に並ぶ外人さんもチラホラ。
それをそのままお供えしてもただの薪ですよ
僧侶が護摩木を受け取り炎に入れてくれるので外人さんがまっさらなものを持ってきたら、説明するのでしょう。
後からマジックを取りに来る方が何名もいましたから
まぁお寺としても、外人さんが護摩木奉納をするとは思わず説明しないのかも。
彼らのほとんどは一神教でしょうから、異教の神仏にお願いはしないと思いますから。
いやぁ、しかし焦りました
私が気付かなかったら、夫の護摩木はどうなっていたか
これは夫の守護霊さんが教えてくれたのでしょう
外人さんが護摩木を持って行くのを事前に知っていた夫の守護霊さんが、私の魂にそれを伝え、無意識に視線がそこへ行った
夫の守護霊さんならダイレクトに言ってくれそうなものなのですが、この時、いやこの旅行中、私の思考は常に意識が散漫になっていました。
観光で来ていますので致し方なし
とにかく気付けて良かった
いやぁ〜それにしても面白かった(ひどいですね)
夫よ、笑いのネタをありがとう
勤行が終わるとそのまま食事会場へ誘導されました。
朝ごはんもとっても美味しかったです
駆け足の高野山。
あまりの不燃焼さにもう一度来ようと心に誓いました。
今度は紅葉の時期がいいかしら
長くなったので吉野山は次回に。
桜井識子さんとは?と思われた方はこちら
高野山に行かれる方はこの本を読んでから行くことをオススメします