長野の善光寺をレポートするシリーズの続きです。
今回は、仁王門を潜り仲見世通りに出て、仲見世通り周辺のスポットを紹介します。
善光寺には39の宿坊があり、それぞれに御堂があり、住職がいます。
住職は善光寺如来様に奉仕し、その護持に勤めると共に、全国からの参拝者を仏さまに仕える心でご接待し、世話をしてくれます。
こちらの宿坊は、本覚院(ほんがくいん)です。
善光寺に参拝される方の宿泊・食事・供養・納骨等の取次ぎをしてくれます。
宿泊・食事も予算に応じて用意してくれるそうです。
本覚院の中には、平安時代に比叡山で修行された皇円阿闍梨ゆかりの龍神伝説を今に伝える阿闍梨池があります。
阿闍梨池は、善光寺七池の一つに数えられています。
阿闍梨池の謂れは、法然上人の師、皇円阿闍梨が静岡県御前崎市にある桜ヶ池に入定したのち、暴風雨とともに竜となって阿闍梨池より現れ、善光寺本堂を7回めぐりもとに帰って行ったという伝説が伝わっています。
こちらの宿坊は、世尊院(せそんいん)です。
世尊院の本堂は日本で唯一の等身大「銅造釈迦涅槃像」(国重要文化財)が祀られています。
門中には善光寺七ヶ池の一つである花ヶ池があります。
昔の善光寺にお供えした閼伽の水が龍神の像から出ています。
花ヶ池のうしろには、3枚の白い鏝絵(こてえ)があります。
鏝絵は左官屋さんが漆喰で仕上げた立体的な彫刻画のことで、伊豆の長八という職人さんが有名です。
こちらの鏝絵は、豊後の鏝絵師 仁五(後藤五郎)という方の作品です。
この鏝絵は、「波うさぎ、鳥獣戯画」という名前です。
可愛らしいお地蔵さんも発見しました。
こちらが、世尊院の本堂である釈迦堂です。
堂内には善光寺七福神の一つである毘沙門天(市文化財第一号)・不動明王・摩利支天が安置されています。
善光寺の本尊でもある阿弥陀如来は来世を守り、釈迦堂の本尊である釈迦如来は現世を守る仏様といわれていることから、世尊院は善光寺信仰の根本の一つである現当二世安楽を間近に感じられる宿坊といえます。
この他にも魅力的な宿坊が沢山あります。
宿坊に宿泊して善光寺参りというのも、経験してみたいですね。
善光寺の本堂に至るまで、まだまだ訪れてみたいところが沢山あります。
今しばらく、お付き合いのほど、お願いします。
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