前回から引き続き、伏見稲荷を取り上げます。
前回は、四ツ辻から山頂ではなく荒神峰を上り田中社にやってきました。
田中社の両脇には、ロウソクを献納する場所が設置されています。
今回行くと以前はなかった扉が設置されていました。
普段は、多くのロウソクが燃え盛っている中の空いたスペースに、自分のロウソクを献灯します。
この日は、一本のロウソクもなく自由に自分の献灯することができました。
田中社の奥には、権太夫大神が祀られている親塚があります。
田中社の周囲には、親塚の他周囲にお塚が無数に並び建つ景観が出来上がっています。
この景観は、七神蹟の他の社の周辺や山中の至るところでも見ることができます。
伏見稲荷といえば、鳥居が有名ですが、これらの「お塚」も伏見稲荷の景観の特徴的な要素となっています。
これらのお塚は、稲荷神を信仰する方が私的な守護神として思い思いの名前を付けて奉納したものです。
このお塚の歴史は意外と新しく、お塚の信仰が始まったのは明治時代です。
七神蹟は、伏見稲荷に無断で行われていたお塚の建立を沈静化させようとして制定されましたが、これが逆効果で却ってお塚建立の呼び水になってしまい、結果的に今日のお塚が無数に並び建つ景観が出来上がったということらしいです。
稲荷山全体でのお塚の数は、昭和初めには約2500基、昭和41年には7762基、そして現在では一万を下らないと言われているそうです。
田中社にあるお御籤は、無料でひくことができます。
木でできた筒状の箱の中に数字が掛かれた竹の棒が入っています。
願いを込めて、この箱を振り、箱に開いている穴から出てきた竹の棒の数字を読みます。
その数字とボードに書かれている数字が一致したところに書かれているのが、お御籤の内容ということになります。
この階段を下りて、再び四ツ辻に戻ります。
普段は、このまま稲荷山を下りますが、今回は頑張って「七神蹟」全て回わります。
今回は、右回りルートで山頂を目指します。
四ツ辻から荒神峰に上がるまでにも、それなりの時間と体力を消耗しています。
その上に30~40分を要する周回ルートを制覇するわけですから、気合を入れて頑張ります。
稲荷山は信仰の地なので、公衆トイレは、熊鷹社の手前と御膳谷奉拝所の2箇所のみなので、腹具合が悪い時は無理しない方がいいかもしれないと思います。
道に入って直ぐの所に「参拝順路 一周30分」と書かれた立札がありました。
一周30分といっても、これはただ単純に歩いて回るだけの時間と思います。
実際には、お賽銭やロウソクの献灯などをしながら回るので、30分以上掛かると考えるのが妥当と思います。
既に「七神蹟」の一つの田中社の参拝は終えていますが、残りの「六神蹟」制覇を目指し、稲荷山回りをスタートさせます。
次回以降も、ヨロシクお願いします。
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