私は2023年7月5日(水)にきらめき病院で腹腔鏡下大腸ガン切除手術を受けました。
同年6月にS状結腸ガンが発見された時点でStage IVでした。
術後は3週間に1回の通院でXELOX療法で抗がん剤治療を続けています。
2024年6月3日は定期通院の日。
通院(2024年6月3日)青山看護師にThank Youカードを渡す(1)
通院(2024年6月3日)門松先生にバースデーカードを渡す(2)
門松先生の診察の際、抗がん剤副作用による手足の爪の痛みを訴えたら、同じきらめき病院の皮膚科に紹介してくれました。
この病院で皮膚科を受診するのは初めてです。
抗がん剤の副作用で皮膚科を受診するのももちろん初めて。
11時から化学療法の予約が入っているのでそれより前に受診したいところ。
門松先生の診察が終わったのが10時10分ごろだから、1時間以内に皮膚科に診てもらえたらいいな。
ちょっと受付の仕方に戸惑ったけど、受付したらすぐに診察室に呼ばれました。
門松先生が「なるべく11時からの化学療法前に」とメンションしてくれたおかげかも。
皮膚科では若くて小柄な女医さんが問診してくれました。
一端診察室を出て廊下の待合で待機していると、今度は別の診察室から呼ばれました。
入室してみると、白髪の男性の(多分)偉い先生が。
ララ:抗がん剤の副作用で手の爪がしゃくれてきてはがれそうなんです。指先もしびれて痛いぐらい。今、一生懸命ヘパリンを塗って保護していますが、他に方法は無いでしょうか。
白髪先生:しびれは皮膚科の領域ではありません。脳神経の問題だから脳神経内科あたりを受診するのが妥当です。今、手足の爪を見てみると、それほどじゃないですよ。
ララ:でも、特に足の爪の色が不気味で嫌です。
白髪先生:だけど、いろんな患者さんを診てると、このぐらい何でもないですよ。これで抗がん剤止めたらもったいないよ。ビタミン剤をのんだらいいかなとも思うけど、既にたくさんお薬のんでるから、皮膚科で勝手にお薬増やさない方がいいと思う。ビタミン剤をのんだ方がいいと思ったら門松先生、わかってるはずだから処方すると思いますよ。
ララ心の声:門松先生って本当にわかってるのかな。次に会ったとき聞いてみよう。
白髪先生:塗り薬も今のままで十分でしょう。ヘパリンで保湿して保護しながら、適宜ステロイド軟こうを塗るということでいいですよ。門松先生にはこちらからお手紙を返しておきます。
結局、皮膚科では何も処方されず、爪の保護の仕方も習えずでした。
若いころ、大学院の図書館から100年以上前の本を借りて論文を書いていたら顔じゅう細かい発疹が出てびっくりしたことがありました。半泣きで広尾病院の皮膚科に駆け込んだら、皮膚科の女医さんが
女医さん:え?どこが悪いんですか?
ララ:顔じゅうに赤い発疹が出てますよね。これ、異常事態ですよね。
女医さん:これで?全然何ともないですよ。気休めに軟膏出しときますね。
皮膚科の先生は重篤な患者さんをたくさん診てるから、ちょっとぐらいのことでは「異常無し」に見えるんですね。
今回もそれに該当しちゃったみたい。
でも、私としては爪が痛いのは生活上かなり辛いです。キーボードを叩くときも痛くて大変。
一方で、「大したことない。これで抗がん剤止めたらもったいない」と言われて、少し安心したのも確かです。
もう少し頑張ろうと思いながら、抗がん剤を点滴する化学療法室に向かいました。