私は2023年7月5日(水)にきらめき病院で腹腔鏡下大腸ガン切除手術を受けました。
同年6月にS状結腸ガンが発見された時点でStage IVでした。
このところ、映画鑑賞や読んだ本の話など、「今現在」のお話をいくつか書きましたが、この記事からまた過去にさかのぼります。
2023年7月31日から抗がん剤治療を続けていますが、きらめき病院の担当医からはどんなに抗がん剤治療しても根治は難しく、予後の中央値は3年と言われました。
それで、まだ元気なうちに(抗がん剤やガンの影響が外見に出ないうちに)親しい友人たちと会っておきたいと思っています。
その流れで2023年の年末に久々にFacebookにログインして、後輩秘書のマミに連絡してみました。
マミは2004年ごろ、私の部署に秘書として採用されましたが、当時は何をやってもドジっ子で、先輩の私はかばってあげることしきり。外資系では採用面接のとき、未婚か既婚か聞いてはいけないことになっています。マミはすごく若かったので、勝手に独身だと思っていたら、何と既婚者であることが入社後に判明。マミは入社まもなく第一子を妊娠し、無事に男の子を出産。その後、日系大企業勤務のご主人がスイスに転勤することになり、マミは退職しました。
以来たまーにFacebookでやり取りしていましたが、最近10年以上私も親の介護等で生活が激変して、マミとはご無沙汰でした。
マミの紹介はこのぐらいにして、2023年年末にマミとFacebookで連絡すると、何とすぐに返信が。
私が大腸ガンStage IVであまり長く生きられないことを告げると、マミはショックを受けたようですが、今はロンドンに住んでいるけれど、この年末年始は一時帰国しているので、是非会いましょうとのこと。
というわけで、2024年1月11日にマミとランチしました。
場所は麻布の富麗華という中華料理屋さんです。マミが予約してくれました。
(画像はお店のHPからお借りしました)
マミは、先に到着していて、何と3階の個室を予約してくれていました。
(画像はお店のHPからお借りしました)
私が抗がん剤の副作用で白血球が減っているからランチは感染する可能性が低い場所にしたいと希望したことを考慮してのことだと思い、あのマミがこんなふうに配慮してお店を予約してくれるまでに成長したと思うと嬉しさもひとしおです。
お互いに「変わらないねー。」「ララさんこそ変わらないですねー。」
お料理もマミが事前に海鮮系のランチコースを予約してくれていました。マミ、すごい!
このお店は北京ダックが美味しいことで有名ですが、しっかり北京ダックもコースに入っていました。
マミは今では3人の男の子のママになっていました。異国の地、ロンドンで3人の子育てをするのは、大変だと思いますが、明るくのんきな性格が幸いしていると思います。
ガールズトークに花を咲かせながらランチを食べ終えると、あ、もう2時です。
マミはベビーシッターさんに来てもらっていて2時までの約束だそうで、大慌てで帰っていきました。いつの間にか会計もマミが済ませてくれていて、「マミ、あなた接待の天才になったの?」と感動しました。
ランチの最後にマミが私に行ってくれた言葉。
「こんなに楽しく幸せに生きている人に会ったことがありません。私は今、自分の生き方を猛省しているところです。何歳になっても、どんな状況にあっても、ときめきを感じながら生きなくちゃと思います」
「こんなに楽しく幸せに生きている人に会ったことがありません」は、ララのドキドキCancer Journeyを生きる私には、何よりの賛辞です。人生の残された時間をできるだけ楽しく幸せに生きることが私の目指すところだから。
さらに
「ララさんが別の部署に異動してしまったら、たちまちうちの部署は雰囲気が激変して暗黒の世界になりました。私たち同期の秘書が後年集まって食事をしたりすると、『ララさんが楽しくしてくれていたから、私たちは楽しく働けたんだよね』とみんなで話しています。」
これもすごく嬉しい言葉でした。私の存在が部署を明るくしていたなんて!実を言うと、当時先輩秘書の私は少し意識的に過酷な職場の雰囲気を明るくするように努めていました。それを後年後輩たちがわかってくれていたのは、本当に嬉しいです。
まあ、ブログのタイトルを「ララのドキドキCancer Journey」とつけるぐらいの私ですから、もともといろんなことをドキドキワクワクで受け止めて深刻にならないようにする性格ではあります。
マミは、相変わらず明るく穏やかで、のんきな雰囲気でした。
こういう女性はどんな人も責めずに受け入れてくれる印象で、相手の心を和ませる気がします。マミの女性ならではの包容力は私も見習いたいです。
マミ、私の人生に登場してくれてありがとうね。また会えるといいな。