2023年7月5日（水）にきらめき病院で腹腔鏡下大腸ガン切除手術を受けました。
同年6月にS状結腸ガンが発見された時点でStage IVでした。
その頃の私は要介護5の母と2人暮らしでした。
しかし、私のガンが発見されて手術後は抗がん剤治療をすることになり、もうこれまでのように母の介護をすることは難しくなりました。私自身が抗がん剤の副作用で寝込んだりするからです。
そのため母が特別養護老人ホームに入れるように2023年8月末に区役所に申請しました。
そのときの話はこちら。
私と母の住民票がある区では、その区内で3軒まで希望の施設を申し込めます。そのことを母のケアマネージャーから聞いていたので、私は6月6日にガンが発見されてから7月2日に手術を受けるためにきらめき病院に入院するまでの間に力を振り絞って複数の特養を見学しました。
年に何回か特養入居申請の締切があり、そのときの直近は8月末でした。その頃は書類を書くだけの体力も気力も私には無かったので、全部ケアマネさんに書いてもらって提出してもらいました。
申請してから何年も待たされると聞いていたのですが、母が要介護5と最も高い介護度だったことや、唯一の介護者である私が3か月以上の療養が必要な病状にあることが審査の際にポイントアップしたのではないかと推察します。
11月には第一希望の特養（桃花園）から連絡があり、年末か年明けに入居できそうだとのこと。
奇跡的な早さで嬉しい反面、母と離れ離れになり直接面倒をみてあげられなくなることが寂しくもあり申し訳なくもあり、複雑な心境でした。
その後、12月初旬に再度桃花園のケアマネさんから、「12月22日から入居可能です」との連絡が入りました。
特養に入居する準備は意外と大変です。
小さい引っ越しをするようなもので、季節に合う洋服や下着、服薬している薬
や塗り薬1か月分、ストロー付きカップや口腔ケア用品など普段使っている介護用品などを漏れなく荷物に入れます。
また、事前に健康診断を受けて結果を提出する必要があるので、介護ヘルパーさんの助けを借りて、母の主治医のクリニックに母を連れて行きました。ほぼ寝たきりの人の身長・体重測定やレントゲン撮影は大変です。看護師さんたちのご協力を得て、何とかクリア。
特養入居前に主治医から書いてもらった書類が自宅に届き、それを特養のケアマネさんに提出しました。
12月の母の入居日は悲しかった。
母はそこが終の棲家になるとは理解しておらず、ちょっとショートステイに行くのかなと思っているようでした。でもそれで良かったと思います。もう二度と自宅に戻れないとわかったら、行きたくないと泣いたと思うから。
それで、特養の車が迎えに来たときは、私も明るく母を送り出しました。
ママ、すぐに会いに行くからね。
どうか寂しがらないでね。
父のときと同じように母も自宅で最期まで私が看取ってあげたかったのに、私がガンになったばっかりに、母を施設に入れなければならなくなってしまいました。母の両親も自宅で最期まで暮らしたので、当然母もそうしてあげられると思っていたのに。
でも、私の方が先に天に召される可能性もあるので、母は安心できる場所で預かってもらわざるを得ません。
母の姿が見えなくなった自宅で夜を迎えると、寂しさがこみあげてきました。
ママ、ごめんね。本当にごめん。寂しいよ。
涙が止まらなくなりました。😢