2023年7月5日(水)にきらめき病院で腹腔鏡下大腸ガン切除手術を受けました。

同年6月にS状結腸ガンが発見された時点でStage IVでした。

 

2023年11月13日、前回受診の際に撮影した造影剤CTの結果を門松先生から聞きました。

 

門松先生:(無表情で淡々と)ガン、小さくなってるよ。

 

ララ:ガン、小さくなってるんですか?ありがとうございます。クラッカー

 

門松先生:今、状態が落ち着いてるから抗がん剤はお休みして、これからは分子標的薬だけ点滴します。だから身体は楽になるはずです。

 

ララ心の声:あ、良かった。4回目の抗がん剤はあまりにも苦しかったから、今日はそれを先生に言おうと思っていたけど、抗がん剤を休薬するなら、あの苦しみからしばし解放されるのね。

 

ここで話を終えてくれたら、機嫌よく帰れたはずだったのに。

 

門松先生:(無表情で淡々と)白血病などは抗がん剤でガンが完全に治ることがあるけど、ララさんのような固形ガンの場合は、抗がん剤でガンが消える確率は1%ぐらいしかないです。だから、そんな低い確率のために無理して辛い副作用の治療をしても意味が無いの。

 

先生のこの言葉で私の心が突然暗転してしまいました。ガーン

ガンが発見されてから一度も暗い気持ちになったことはなかったのに。

それまでキラキラキラキラ輝いていた真っ白な扉がぐるりと回転して、一瞬で真っ黒ドクロになってしまった感じです。

 

ララ心の声:辛い副作用を我慢して治療をしても意味が無いってどういうこと?抗がん剤を4回入れただけでもすごく具合が悪かったよ。それでも我慢してガンが小さくなったのに、意味が無いことだったの?

 

何をどう頑張ったってどうせ死ぬんだからと言われた気がしました。

 

もう先生の話は耳に入ってこなくなり、涙が溢れそうになりました。

 

診察室で涙腺が決壊してしまったら、もう動けなくなる。

 

そう思って、私は無表情で診察室を出ました。

 

先生が背を向けた私の後ろで何か言っていたけど、もう振り返れない。

 

その日から2週間、ずっと泣き暮らしました。えーん

 

もう辛い治療は(どんな治療も辛さが伴います)したくない。

だって、何をやってもどうせ無駄なんだから。

 

「どうせ」という言葉は知っていたけど、使ったのは初めてです。

 

頭の中で「どうせ」「どうせ」が繰り返し反響し続けました。

「1%しか」も頭から離れなくなりました。

 

本当なら「ガンが小さくなってる」ことを先生と一緒に喜びながら帰宅できたはずなのに。

 

Cancer Journeyでは、治療に関して嬉しい瞬間より辛い瞬間の方が多いかもしれません。だからこそ嬉しい瞬間は大事に受け止めて先生と一緒に喜びたかったのに。

 

涙が止まらなくなりました。