2023年7月5日(水)にきらめき病院で腹腔鏡下大腸ガン切除手術を受けました。

同年6月にS状結腸ガンが発見された時点でStage IVでした。

 

術後の抗がん剤治療で血管痛が酷かったので、2023年9月25日に1泊2日の入院で右胸にCVポートを入れる手術を受けることになりました。

 

門松先生からCVポート設置の術前説明を受け、同意書にサインも済ませました。

 

入院室でしばらく待つと、看護師さんが水色の患者用手術着をもってきてくれて、それに着替えたら、看護師さんに連れられてカテーテル室へ移動。

 

大腸ガン切除手術を受けた手術室もそうでしたが、この部屋もいろんなものが雑然と置かれていました(整理整頓されている感じではありません)。

 

幅が狭い手術用ベッドに横になると、手術着を着た物静かな男性ドクター登場。

 

放射線科医:放射線科の浜川と言います。これからCVポート設置手術の準備を始めますね。

 

年の頃は40代かな、すごく静かで優しい声のドクターでした。

 

ベッドに仰向けになると、天井から吊るしてある大画面が見えます。ここにレントゲンで血管を映して執刀医が確認しながらカテーテルを入れるのかな。

 

そうこうしているうちに、看護師さんが「門松先生来ましたよ」と私に声をかけました。その口調は、託児所でパパのお迎えを待っている心細い子どもに言ってる感じ。

 

門松先生は歩きながら私の血圧を映している大画面をちらっと見て「わー、血圧すごい!」。はい。私のそのときの血圧は220はいってました。恐怖心でそうもなるよ。

 

そのときの門松先生のいでたちは全身を水色の手術着に包み(スクラブの上に靄みたいな材質のものをまとっている)、両手には手袋をはめ、肘を曲げて両手を揃えて胸の高さで前に出す、いわゆる外科医ポーズで登場。とっても若い研修医を1人連れています。

 

門松先生:ララさん、顔ひきつってるけど大丈夫?

 

そう言われて、私はアハハハと笑いました。やけくその笑い。

 

門松先生:めっちゃ笑ってるね。(研修医を私に見せて)若松です。見学じゃないですよ。

 

ララ心の声:見学者が入るのは絶対嫌だと私が言ったので、先生、気を遣って言ってくれたのね。でもこの研修医、本当は見学じゃないの?ちょっとは手術のお手伝いできるのかしら。

 

門松先生が横たわる私の右側に立つと、すかさず看護師さんが先生に追加で水色のエプロンを着せ、背中でリボンを結んであげているのが私にも見えました。

 

ララ心の声:わー、門松先生、カッコいい。なんだか偉い人みたい。キラキラ

 

門松先生:じゃあ、少しでも血圧下がるように。

 

そう言って、門松先生は生ぬるく温まった茶色のヨード液を刷毛で私の胸に塗りたくりました。消毒かな。でも、生ぬるさが気持ち悪くて、全然私の気持ちは安らぎませんでした。

 

次に放射線科の先生が私の顔を左にぐっと向けて首の右側にL字型の金属製の衝立みたいなものを置き、その上から、お花見のとき地面に敷くブルーシートのような大判のシートを門松先生と協力して私の顔と上半身にかぶせました。どうやら手術する部分だけ穴が開いていて、私の顔や身体の他の部分は先生にも見えないようになっているみたい。一点集中するためかな。

 

ブルーシートの下になった私は、何も見えなくなりました。

見えても怖いけど、見えないもの怖い。

 

門松先生が手術のスタッフを集めてこれから局所麻酔でララさんのCVポート設置手術を行います」と宣言しました。看護師さんの一人が「何か問題はありますか」と聞き、先生は「ありません」と答えていました。

 

ララ心の声:手術をスタートする前にスタッフの前で執刀医がこれから行う手術のことを短く宣言する場面、医療もののテレビドラマとそっくり!わー、先生、ちょっとカッコいい!キラキラ

 

さっそく局所麻酔の注射を首の右側に刺されました。首に注射って本当に痛かった!予防接種

 

「いたーい!」と私は叫びました。針が刺さったときも痛かったけど、薬液が注入されるときはもっと痛かった。

 

2本目の注射を刺しながら予防接種「これ、どう?」と門松先生は聞いてきましたが、やっぱり「いたーい!」。「あら」と先生は言って、薬液を注入。だから痛いってば。

 

CVポート手術のとき、麻酔が十分に効いていない状態でメスを入れられて痛い思いをした人のブログを読んだことがあるので、遠慮せずに痛いときは痛いと叫びました。ちゃんと痛みを感じなくなるまで麻酔薬を入れてもらいたいと思ったからです。

 

局所麻酔の注射も済んで、いよいよメスを入れられることになりました。ショボーン