2023年7月5日(水)にきらめき病院で腹腔鏡下大腸ガン切除手術を受けました。
同年6月にS状結腸ガンが発見された時点でStage IVでした。
執刀医はイケメンドクターの佐野先生。初診の門松先生が夏休みに入ったので、代わりに執刀してくれました。術後は時々ベッドサイドに来て私の様子を見てくれていました。
初めて佐野先生が登場したのは、入院した日の夜。もう電気を消して暗いベッドでぼーっとしていた私のところに、キラキラの存在が...
佐野先生:門松の代わりに執刀する佐野です。
甘―いまなざしのすごいイケメンの先生で、お顔から光のビームが出てる感じ。私は衝撃を受けて、返す言葉も見つからず、「はい」しか言えませんでした。あのキラキラ感は、ジャニーズ降臨かと思いましたよ。
翌日の昼もまた来てくれて
佐野先生:入院したらまた会えますよ。
ララ心の声:今、入院してるのに、「入院したらまた会えますよ」ってどういうこと?それにその言い方は、私が先生に会いたがってる前提じゃない?イケメンだからって、ちょっとブイブイ言わせすぎ。言われて嬉しくなくもないけど。
後でわかったのですが、「入院したらまた会えますよ」とは、抗がん剤治療で2週間ごとに3日間入院してもらいたい。そのときはまた会えますよ、という意味でした。いずれにしろ、「また会えますよ」って言い方は微妙なニュアンスを含む気がしますが。
でも、やっぱり佐野先生に会えると嬉しいです。胸がドキドキして免疫力が高まりそう。
ただ、初診の門松先生から通院でも抗がん剤治療ができることを私は先に聞いていました。門松先生は抗がん剤治療の方法について、いくつかオプションを提示してくれたけど、佐野先生はご自分がこの治療法が一番と信じている治療法をたった1つだけ提示しました。私としては、通院での治療が生活スタイルへの影響が少ないので好ましいと思うし、何よりドクターと話し合っていろいろなことを決めたいです。患者は医療のリタレシーが低いので、ドクターから言われたことを鵜呑みにせざるを得ないのが実状です。だから、ドクターから治療に関してなるべく複数のオプションを出してもらい、話し合って決めていけそうという理由で、主治医は門松先生にしました。
佐野先生が、7月10日月曜日の夜にお別れを言いに来ました。
ちょっと反り気味の立ち姿がいかにも自信ありげな外科医。
佐野先生:僕、明日から学会で不在になります。
ララ:そうですか。いろいろありがとうございました。
ララ心の声:最後にちょっと先生をからかっちゃおうかな。
ララ:先生、入院したらまた会えますか?
佐野先生:もう忘れてください。
わー、ここだけ切り取るとメロドラマみたい。勝手に私の人生のキラキラな一コマとして記録しました。
後から分かったことですが、佐野先生は名門京都大学病院から2年前にきらきら病院に移ってきたドクターでした。まるで私の手術をするために来てくれたようなタイミングです(勝手に自己陶酔するララ)。
京都大学医学部卒、東京の名門病院で腹腔鏡下大腸ガン手術の専門医、加えて38歳のイケメン。これって向かうところ敵なしでしょ。
佐野先生が人生で一番輝いているときに出会えて、私は幸せでした。
またいつか会えるといいな。